2022/04/13 更新

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オオイシ マサヒロ
大石 賢弥
OISHI Masahiro
担当
大学院医学研究科 臨床医科学専攻 講師
医学部 医学科
職名
講師
所属
医学研究院

担当・職階

  • 大学院医学研究科 臨床医科学専攻 

    講師  2022年04月 - 継続中

  • 医学部 医学科 

    講師  2022年04月 - 継続中

論文

  • 蝶形骨洞に発生した小細胞癌の1例 査読

    横田 知衣子, 山本 祐輝, 寺西 裕一, 大石 賢弥, 角南 貴司子

    (株)医学書院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科   92 ( 4 )   361 - 365   2020年04月( ISSN:0914-3491

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    58歳男性。頭痛および複視を主訴に近医の脳神経外科を受診、頭部CTにて鼻内から頭蓋底にかけての腫瘤性病変を指摘され、精査目的で当科へ紹介となった。造影CT、Gd造影MRIでは蝶形骨洞を主座とするT1強調像で軽度低信号、T2強調像で等信号の腫瘤が認められ、局所麻酔下での経鼻的生検にて蝶形骨洞原発の小細胞癌と診断された。治療はシスプラチン+エトポシド(PE療法)を2コース施行されたが、効果は乏しく、放射線療法が行われた。効果はわずかな腫瘍の縮小であったため、追加治療としてアムルビシンの投与も行われた。だが、10コース終了時点で腫瘍の再増大を認めた。そこで、再度PE療法、イリノテカンの投与が行われたが、最終的に患者は初診20ヵ月後に死亡となった。

  • 腫瘍性低リン血症性骨軟化症を伴ったsinonasal glomangiopericytomaの1例 査読

    寺西 裕一, 大石 賢弥, 横田 知衣子, 後藤 孝和, 山本 祐輝, 井口 広義

    (株)医学書院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科   90 ( 2 )   189 - 195   2018年02月( ISSN:0914-3491

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    50歳女。7年前に低リン血症性骨軟化症と診断された。また、7年前に甲状腺癌、4年前に右耳下腺腫瘍と診断され、それぞれ摘出術を施行されたが、いずれも手術後に骨軟化症の症状改善は認められなかった。今回、左鼻出血を主訴に受診し、左鼻腔に腫瘍を認め、生検によりsinonasal glomangiopericytomaと診断し、摘出術を施行した。手術は外側鼻切開と鼻内内視鏡を併用したアプローチで行った。術後に血清リン値が上昇(正常化)し、術後5年の現在まで低下することなく推移しており、腫瘍の再発も認めていない。

  • 喉頭結核の臨床的検討 当科での経験 査読

    大石 賢弥, 岡本 幸美, 阪本 浩一, 井口 広義

    日本喉頭科学会 喉頭   29 ( 2 )   81 - 84   2017年12月( ISSN:0915-6127

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    10年間に診断された頭頸部領域の結核47症例のうち、喉頭結核12症例(男性5例、女性7例、平均年齢57歳)について報告した。喉頭結核は頸部リンパ節に次いで2番目に多く、主訴は嗄声8例、咽頭痛5例、咳嗽3例、喉頭違和感2例であり、病型は全例肉芽腫型であった。全例肺結核を合併し、3例が免疫能低下と関連しうる合併症を有していた。結核の検査方法として、5例に病理組織検査、8例にPCR検査、11例に抗酸菌培養検査が行われ、初診日から喉頭結核の診断を得るまでの日数は中央値16日であった。喉頭結核は嗄声、慢性咳嗽という耳鼻咽喉科で日常的にみられる症候で発見される可能性があり、高率に肺結核を合併していることから、耳鼻咽喉科医は常に結核感染症の可能性を念頭に置き、公衆衛生上の観点からも迅速に診断、治療を行う必要があると考えられた。

  • 経鼻内視鏡下に摘出した上咽頭明細胞癌の1例 査読

    寺西 裕一, 河相 裕子, 山本 祐輝, 大石 賢弥, 横田 知衣子, 桑江 優子, 大澤 政彦, 井口 広義

    (株)医学書院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科   89 ( 9 )   753 - 758   2017年08月( ISSN:0914-3491

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    69歳女。鼻咽腔内視鏡検査で上咽頭左側壁に耳管隆起を前方へ圧排する、長径15mm大で黄白色の腫瘤性病変を認めた。造影CTでは左耳管隆起部近傍から突出する腫瘤を認め、造影効果は周囲の粘膜と同程度で、深部への浸潤や骨破壊はなかった。MRIで腫瘤はT1強調像で低信号、T2強調像でやや不均一に高信号を示し、均一な造影効果を認めた。生検で確定診断が得られず、全身麻酔下に経鼻アプローチによる内視鏡下腫瘍摘出術を行った。腫瘍の辺縁は比較的確認が容易で、腫瘍周囲に7mm程度の安全域を設定し、電気メスと鉗子で腫瘍を摘出した。病理組織学的検査では淡明な多辺形の異型細胞が、硝子化した間質を伴ってシート状に増殖していた。免疫組織化学的にAE1/AE3染色で陽性を示し、またFISHにてEwing sarcoma breakpoint region 1遺伝子のsplittingを認めた。以上より、明細胞癌(硝子化明細胞癌)と診断した。術後1年5ヵ月の現在、再発は認めていない。

  • 喉頭結核の臨床的検討 当科での経験 査読

    大石 賢弥, 岡本 幸美, 阪本 浩一, 井口 広義

    日本喉頭科学会 喉頭   29 ( 2 )   81 - 84   2017年( ISSN:0915-6127

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    <p>Introduction: Although the incidence of tuberculosis (TB) in Japan has been decreasing yearly, Japan remains ranked as an intermediate-burden country for TB. </p><p>Objective: This study aims to investigate the current situation of laryngeal TB diagnosed in our department. Methods: We retrospectively reviewed the clinical records of 12 patients diagnosed with laryngeal TB in our department between January 2005 and December 2014. The extracted data included sex and age distribution, chief complaint, presence or absence of concomitant active pulmonary TB (PTB) or a history of TB, interferongamma release assay (IGRA) results, and duration from the first visit to the ultimate diagnosis of laryngeal TB. Results: The subjects included 5 men and 7 women with ages ranging from 39 to 79 years. A histopathological examination was performed on five patients. The IGRA was positive in three out of three patients. We observed concomitant PTB in 12 out of 12 patients. The median duration from the first visit to the ultimate diagnosis of laryngeal TB was 16 days. </p><p>Conclusion: The clinical symptoms of TB, especially those observed in the larynx, vary among patients. Otolaryngologists should be alert for extrapulmonary manifestations of TB to ensure an early diagnosis and treatment from a public health perspective.</p>

    DOI: 10.5426/larynx.29.81

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  • 梅毒による頬部瘻孔が疑われた例 査読

    岡本 幸美, 大石 賢弥, 小西 一夫, 井口 広義

    日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌   4 ( 2 )   128 - 131   2016年05月( ISSN:2188-0077

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    61歳女性。左頬部と右頸部からの膿汁、顔面の腫瘤を主訴に近医の外科を受診、悪性腫瘍を指摘され、精査加療目的で著者らの施設へ紹介となった。所見では左頬部皮膚に瘻孔を認め、内部には膿汁が付着する肉芽組織が認められた。また、左耳下部や右鎖骨上窩にも潰瘍を伴う皮膚の硬結がみられた。以上、これらの所見に加え、血液検査および病理組織学的所見より、本症例は第2期の梅毒と診断され、アモキシシリンの内服を開始した。その結果、治療開始2ヵ月で皮膚瘻孔は瘢痕化したため、更に6ヵ月間にわたりアモキシシリンの内服を継続、1年後の血液検査ではSTS法は256倍から64倍へ、FTA-ABS法も1280倍から640倍へ改善した。尚、目下、初診から17ヵ月経過で皮膚瘢痕に変化なく、瘻孔形成は認められていない。

  • 梅毒による頬部瘻孔が疑われた例 査読

    岡本 幸美, 大石 賢弥, 小西 一夫, 井口 広義

    日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会 日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌   4 ( 2 )   128 - 131   2016年( ISSN:2188-0077

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    <p>Syphilis is a sexually transmitted disease caused by <i>Treponema pallidum</i>. Although the incidence of syphilis in Japan has decreased, cases of oropharyngeal syphilis are often reported. We report a case of fistula of the cheek probably due to syphilis. A 61-year-old woman noticed purulent discharge from the submandibular skin 3 months before the first visit. She also noticed purulent discharge from the right side of the neck. She visited a nearby hospital owing to a tumor that developed on her face, and was referred to us for further examination. A fistula was observed on the skin of the left cheek that contained granulation tissue with pus. Cutaneous indurations were observed in the left parotid and right supraclavicular regions. Computed tomography imaging of the neck demonstrated multiple lymph nodes with ring enhancement. The results of serological tests including quantitative serologic tests for syphilis and fluorescent treponemal antibody absorption were both positive. The histopathological features of the granulation tissue obtained from the cheek were compatible with those observed in syphilis, although spirochetes were not detected. The proliferation of blood vessels was prominent, and the growth of endothelial cells caused the obstruction of blood vessels. Infiltration of inflammatory cells including multinucleated giant cells was also observed. After treatment with oral amoxicillin over a period of 6 months, the fistula closed, and serological test results for syphilis improved.</p>

    DOI: 10.24805/jjsiao.4.2_128

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  • ステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌の1例 査読

    松下 直樹, 井口 広義, 和田 匡史, 大石 賢弥, 岡本 幸美, 寺西 裕一, 神田 裕樹, 山根 英雄

    (NPO)日本頭頸部外科学会 頭頸部外科   24 ( 2 )   201 - 205   2014年10月( ISSN:1349-581X

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    頬部に発生する腫瘍として耳下腺に付属するステノン管および副耳下腺を由来とするものが認められるがともに頻度は少ない。また原発がステノン管なのか副耳下腺なのかはっきりしないことも多い。しかし過去の報告からはステノン管を原発とするものは扁平上皮癌が多く、副耳下腺を原発とするものは粘表皮癌が多く扁平上皮癌は少ない。今回われわれはステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌を1例経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。症例は71歳の男性。右頬部腫脹を主訴に受診され、画像所見から副耳下腺扁平上皮癌として手術を施行した。術後の病理所見などを含めて総合的に判断すると、ステノン管が原発の扁平上皮癌と考えられた。(著者抄録)

  • ステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌の1例 査読

    松下 直樹, 井口 広義, 和田 匡史, 大石 賢弥, 岡本 幸美, 寺西 裕一, 神田 裕樹, 山根 英雄

    (NPO)日本頭頸部外科学会 頭頸部外科   24 ( 2 )   201 - 205   2014年10月( ISSN:1349-581X

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    頬部に発生する腫瘍として耳下腺に付属するステノン管および副耳下腺を由来とするものが認められるがともに頻度は少ない。また原発がステノン管なのか副耳下腺なのかはっきりしないことも多い。しかし過去の報告からはステノン管を原発とするものは扁平上皮癌が多く、副耳下腺を原発とするものは粘表皮癌が多く扁平上皮癌は少ない。今回われわれはステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌を1例経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。症例は71歳の男性。右頬部腫脹を主訴に受診され、画像所見から副耳下腺扁平上皮癌として手術を施行した。術後の病理所見などを含めて総合的に判断すると、ステノン管が原発の扁平上皮癌と考えられた。(著者抄録)

  • 気管内多形腺腫の1例 査読

    森河 紘希, 小山 孝一, 下野 太郎, 大石 賢弥, 和田 匡史, 井口 広義, 山根 英雄, 三木 幸雄

    金原出版(株) 臨床放射線   59 ( 8 )   1103 - 1107   2014年08月( ISSN:0009-9252

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    症例は66歳男で、5年前から気管支喘息といわれ、呼吸困難時はステロイド点滴で対処していたが、点滴で改善しない呼吸困難が出現し、ファイバースコープで気管内腫瘤による気道狭窄を指摘された。CTで気管背側膜様部から内腔に突出する腫瘤を認め、MRIではT1強調像で筋肉より軽度高信号、T2強調像でわずかに高信号、拡散強調像で高信号を呈し、ADC mapで信号はやや低下していた。FDG-PETでは同部位にSUV 4.3の高集積を認めた。悪性腫瘍を疑って生検を行い、病理組織はやや紡錘形の細胞が認められる部位、好酸性細胞が目立つ部位や腺管構造、粘液豊富な間質など多彩な像を認め、気管内多形腺腫と診断した。経気管支鏡的摘出術が施行され、残存腫瘍はなく、断端も陰性で、術後2年経過し再発はない。

  • ステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌の1例 査読

    松下 直樹, 井口 広義, 和田 匡史, 大石 賢弥, 岡本 幸美, 寺西 裕一, 神田 裕樹, 山根 英雄

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 頭頸部外科   24 ( 2 )   201 - 205   2014年( ISSN:1349-581X

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    頰部に発生する腫瘍として耳下腺に付属するステノン管および副耳下腺を由来とするものが認められるがともに頻度は少ない。また原発がステノン管なのか副耳下腺なのかはっきりしないことも多い。しかし過去の報告からはステノン管を原発とするものは扁平上皮癌が多く,副耳下腺を原発とするものは粘表皮癌が多く扁平上皮癌は少ない。<br>今回われわれはステノン管が原発と考えられた扁平上皮癌を1例経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。症例は71歳の男性。右頰部腫脹を主訴に受診され,画像所見から副耳下腺扁平上皮癌として手術を施行した。術後の病理所見などを含めて総合的に判断すると,ステノン管が原発の扁平上皮癌と考えられた。

    DOI: 10.5106/jjshns.24.201

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  • 顔面鈍的外傷後に縦隔気腫および喉頭浮腫を生じた1例 査読

    天津 久郎, 大石 賢弥, 和田 匡史, 井口 広義, 山根 英雄

    (NPO)日本気管食道科学会 日本気管食道科学会会報   63 ( 3 )   262 - 268   2012年06月( ISSN:0029-0645

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    顔面鈍的外傷後の縦隔気腫や喉頭浮腫に遭遇する機会は稀であるが、初期診断、初期治療が適切になされなければ致命的状況になりうる。今回われわれは顔面鈍的外傷後に縦隔気腫、喉頭浮腫を発症した症例を経験したので報告する。症例は68歳男性。飲酒後、自転車で走行中に転倒して下顎体右側から頬部を打撲した。徐々に咽喉頭違和感、発声困難が出現し、前医で喉頭蓋、披裂部の浮腫を指摘され大阪市立大学医学部付属病院に搬送となった。来院時、顔面にのみ擦過創を認めた。内視鏡検査で喉頭蓋、披裂部の腫脹を認めた。CTでは眼窩底骨折、眼窩内側壁骨折、眼窩内および副咽頭間隙、縦隔に気腫像を認めた。緊急入院とし気管切開を行い、絶飲食の上、抗生剤投与を行った。喉頭蓋腫脹の消失、CTで縦隔気腫の消失を確認し気管切開カニューレを抜去して第29病日退院となった。本症例では頸部捻転により咽頭粘膜に裂傷が生じ副咽頭間隙・縦隔気腫を形成したと考えられた。また喉頭浮腫は頸部捻転による循環障害、炎症により生じたと考えられた。頭頸部外傷症例では、頸部・胸部症状の有無にかかわらず喉頭浮腫、縦隔気腫をも念頭において適切な対応が必要であると考えられた。(著者抄録)

  • 声門下狭窄に対して気管形成術をおこなった1例 査読

    和田 匡史, 井口 広義, 大石 賢弥, 寺西 裕一, 山根 英雄

    (社医)景岳会南大阪病院 南大阪病院医学雑誌   59 ( 1 )   71 - 74   2012年02月( ISSN:0540-1259

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    気管切開時の輪状軟骨損傷、長期挿管と局所感染による気管内の不良肉芽増生が主な原因と考えられた声門下狭窄症例を経験し、喉頭截開による段階的な喉頭気管形成を行った。声門下狭窄にたいしては、保存的療法がおこなわれることが多いが、手術療法も非常に有効であると考えられた。(著者抄録)

  • 顔面鈍的外傷後に縦隔気腫および喉頭浮腫を生じた1例 査読

    天津 久郎, 大石 賢弥, 和田 匡史, 井口 広義, 山根 英雄

    特定非営利活動法人 日本気管食道科学会 日本気管食道科学会会報   63 ( 3 )   262 - 268   2012年( ISSN:0029-0645

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    顔面鈍的外傷後の縦隔気腫や喉頭浮腫に遭遇する機会は稀であるが,初期診断,初期治療が適切になされなければ致命的状況になりうる。今回われわれは顔面鈍的外傷後に縦隔気腫,喉頭浮腫を発症した症例を経験したので報告する。症例は68歳男性。飲酒後,自転車で走行中に転倒して下顎体右側から頬部を打撲した。徐々に咽喉頭違和感,発声困難が出現し,前医で喉頭蓋,披裂部の浮腫を指摘され大阪市立大学医学部付属病院に搬送となった。来院時,顔面にのみ擦過創を認めた。内視鏡検査で喉頭蓋,披裂部の腫脹を認めた。CTでは眼窩底骨折,眼窩内側壁骨折,眼窩内および副咽頭間隙,縦隔に気腫像を認めた。緊急入院とし気管切開を行い,絶飲食の上,抗生剤投与を行った。喉頭蓋腫脹の消失,CTで縦隔気腫の消失を確認し気管切開カニューレを抜去して第29病日退院となった。本症例では頸部捻転により咽頭粘膜に裂傷が生じ副咽頭間隙・縦隔気腫を形成したと考えられた。また喉頭浮腫は頸部捻転による循環障害,炎症により生じたと考えられた。頭頸部外傷症例では,頸部・胸部症状の有無にかかわらず喉頭浮腫,縦隔気腫をも念頭において適切な対応が必要であると考えられた。

    DOI: 10.2468/jbes.63.262

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  • 胸腹部臓器から頭頸部領域への遠隔転移癌 : 当科の経験 査読

    井口 広義, 和田 匡史, 八谷 和孝, 天津 久郎, 松下 直樹, 大石 賢弥, 山根 英雄

    日本頭頸部癌学会 頭頸部癌 = Head and neck cancer   35 ( 4 )   416 - 420   2009年12月( ISSN:13495747

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    1994年3月から2009年2月までの過去15年間に当科で経験した9例(男性6例,女性3例)の胸腹部臓器から頭頸部領域への遠隔転移癌症例に対して臨床的検討を行った。年齢は58歳から78歳(平均67.9歳)で,原発部位は,肺4例,腎2例,肝・胃・大腸が各々1例であった。転移部位は,中咽頭4例(口蓋扁桃3例,舌根1例),口腔3例,鼻・副鼻腔2例,甲状腺1例であった(1例の中咽頭と口腔の重複例を含む)。原発巣発見から転移巣発見までの間隔は,1ヶ月以内から10年で,3例は5年以上であった。9例中1例(胃癌)では,転移巣の病理組織検査から原発巣が判明した。全例で頭頸部以外にも遠隔転移を有しており,骨が5例と最多で,以下,脳と副腎が各々3例,肺2例などであった。<br>これまでの報告では,胸腹部臓器から頭頸部領域への遠隔転移癌としては,腎癌の鼻副鼻腔転移が最も多いとされていたが,1983年~2009年の集計では,肺癌の咽頭転移が最多であった。

    DOI: 10.5981/jjhnc.35.416

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講演・口頭発表等

  • 感染を繰り返した乳児頸部奇形腫の1例 国内会議

    高野 さくらこ, 寺西 裕一, 大石 賢弥, 横田 知衣子, 角南 貴司子, 阪本 浩一

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2019年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 当科における頭頸部非ホジキンB細胞性リンパ腫の臨床的検討 国内会議

    高野 さくらこ, 大石 賢弥, 岡本 幸美, 寺西 裕一, 横田 知衣子, 阪本 浩一, 井口 広義

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2017年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 蝶形骨洞に発生した小細胞癌の1例 国内会議

    横田 知衣子, 和田 匡史, 寺西 裕一, 大石 賢弥, 井口 広義

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2017年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 耳閉塞感を愁訴に受診した咽頭梅毒の一症例 国内会議

    小西 一夫, 岡本 幸美, 大石 賢弥, 井口 広義

    日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌  2016年09月  日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 梅毒による頬部瘻孔を疑われた一例 国内会議

    岡本 幸美, 井口 広義, 小西 一夫, 大石 賢弥

    日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌  2015年09月  日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 頭頸部における肺外結核の臨床的検討当科での経験 国内会議

    大石 賢弥, 岡本 幸美, 小西 一夫, 井口 広義

    日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会会誌  2015年09月  日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • ステノン管原発悪性腫瘍の臨床的検討 国内会議

    松下 直樹, 井口 広義, 和田 匡史, 大石 賢弥, 寺西 裕一

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2015年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 気管内多形腺腫の1例 国内会議

    森河 紘希, 小山 孝一, 下野 太郎, 三木 幸雄, 大石 賢弥, 和田 匡史, 井口 広義, 山根 英雄

    Japanese Journal of Radiology  2015年02月  (公社)日本医学放射線学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 類基底細胞癌の2症例 国内会議

    松下 直樹, 井口 広義, 和田 匡史, 大石 賢弥, 岡本 幸美, 寺西 裕一, 山根 英雄

    頭頸部癌  2014年05月  (一社)日本頭頸部癌学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 当科での生検にて診断したDiffuse large B-cell lymphoma症例の現況 国内会議

    井口 広義, 和田 匡史, 松下 直樹, 大石 賢弥, 寺西 裕一, 山根 英雄

    頭頸部癌  2014年05月  (一社)日本頭頸部癌学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 両側同時性に発生した異組織型上皮性耳下腺腫瘍症例の検討 国内会議

    井口 広義, 和田 匡史, 松下 直樹, 大石 賢弥, 寺西 裕一, 山根 英雄

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2014年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 当科における過去10年間の下咽頭悪性腫瘍病理統計 国内会議

    井口 広義, 和田 匡史, 松下 直樹, 大石 賢弥, 山根 英雄, 天津 久郎

    日本気管食道科学会会報  2013年04月  (NPO)日本気管食道科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • ムコ多糖症に対する耳鼻咽喉科の役割について 国内会議

    和田 匡史, 坂下 哲史, 井口 広義, 松下 直樹, 大石 賢弥, 山根 英雄, 田中 あけみ

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2013年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 当科における喉頭全摘出後の気管食道瘻発声の検討 国内会議

    天津 久郎, 中野 友明, 大石 賢弥, 和田 匡史, 井口 広義, 山根 英雄

    日本気管食道科学会会報  2013年04月  (NPO)日本気管食道科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 当科頭頸部悪性腫瘍外来における最近10年間の疾患統計 国内会議

    井口 広義, 和田 匡史, 八谷 和孝, 松下 直樹, 大石 賢弥, 山根 英雄

    頭頸部癌  2012年05月  (一社)日本頭頸部癌学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 白血病移植治療中に発症した浸潤型副鼻腔アスペルギルス症の一例 国内会議

    大石 賢弥, 和田 匡史, 春田 友佳, 井口 広義, 山根 英雄

    日本耳鼻咽喉科学会会報  2012年04月  (一社)日本耳鼻咽喉科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 過去5年間に当科で経験した頭頸部MALTリンパ腫の臨床的検討 国内会議

    井口 広義, 和田 匡史, 八谷 和孝, 松下 直樹, 大石 賢弥, 寺西 裕一, 山根 英雄

    頭頸部癌  2011年05月  (一社)日本頭頸部癌学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 喘息様症状にて発見された気管内多形腺腫の1例 国内会議

    大石 賢弥, 和田 匡史, 井口 広義, 天津 久郎, 山根 英雄

    日本気管食道科学会会報  2011年04月  (NPO)日本気管食道科学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 肝細胞癌単発性舌骨転移の1切除例 国内会議

    井口 広義, 岡部 宇彦, 高山 雅裕, 和田 匡史, 八谷 和孝, 天津 久郎, 松下 直樹, 大石 賢弥, 山根 英雄

    頭頸部癌  2010年05月  (一社)日本頭頸部癌学会

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    会議種別:口頭発表(一般)  

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担当授業科目

  • 耳鼻咽喉科(頭頸部外科学特論)

    2024年度     大学院