2023/10/01 更新

写真a

オオニシ サトシ
大西 聡
Ohnishi Satoshi
担当
大学院医学研究科 臨床医科学専攻 准教授
医学部 医学科
職名
准教授
所属
医学研究院
連絡先
メールアドレス
所属キャンパス
阿倍野キャンパス

担当・職階

  • 大学院医学研究科 臨床医科学専攻 

    准教授  2023年10月 - 継続中

  • 大学院医学研究科 臨床医科学専攻 

    講師  2022年04月 - 2023年09月

  • 医学部 医学科 

    准教授  2023年10月 - 継続中

  • 医学部 医学科 

    講師  2022年04月 - 2023年09月

取得学位

  • 早期積極的栄養管理が超低出生体重児における発達・発育を促進する ( 大阪市立大学 )

研究分野

  • ライフサイエンス / 胎児医学、小児成育学

研究キーワード

  • 新生児慢性肺疾患に対する細胞増殖因子・サイトカイン研究

  • 新生児低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療研究

  • 新生児積極的栄養管理による短期的・長期的予後

  • 新生児疾患に対する間葉系幹細胞治療

  • 新生児疾患に対する近赤外線酸素飽和度モニター研究

  • 早産SGA児における神経学的予後検討

  • 早産児における左房容積および動脈管評価

研究概要

  • ・新生児慢性肺疾患の病因・病態解明と予防・治療薬の解明
    ・新生児慢性肺疾患に対する間葉系幹細胞および培養上清を用いた新規治療法の開発
    ・新生児低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療に関する研究
    ・脳性麻痺に対する間葉系幹細胞治療に関する研究
    ・早産児における左房容積および動脈管評価(多施設共同前方視的観察型研究)
    ・SGA児における発育・神経学的発達に関する研究

研究歴

  • 新生児慢性肺疾患の病態解明

    新生児慢性肺疾患  個人研究

    2013年09月 - 継続中 

  • 新生児低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞移植

    自己臍帯血幹細胞移植  国内共同研究

    2015年04月 - 継続中 

  • 超低出生体重児に対する早期積極的栄養管理の有用性

    早期積極的栄養管理  個人研究

    2012年04月 - 継続中 

  • 早産児における左房容積および動脈管評価

    左房容積  国内共同研究

    2015年04月 - 継続中 

  • 新生児慢性肺疾患に対する間葉系幹細胞治療による新規治療法の開発

    間葉系幹細胞  個人研究

    2018年04月 - 2022年12月 

  • 新生児疾患に対する間葉系幹細胞治療研究

    2022年04月 - 継続中 

  • 早産SGA児における神経学的予後検討

    2018年04月 - 継続中 

所属学協会

  • 日本小児科学会

    2001年05月 - 継続中   国内

  • 日本周産期・新生児医学会

    2003年04月 - 継続中   国内

  • 日本新生児成育医学会

    2004年04月 - 継続中   国内

  • 日本人類遺伝学会

    2020年04月 - 継続中   国内

委員歴(学外)

  • 副委員長   日本小児科学会新生児委員会  

    2019年04月 - 継続中 

  • 代議員   日本新生児成育医学会  

    2016年04月 - 継続中 

  • 委員   大阪府医師会周産期医療委員会  

    2018年07月 - 継続中 

  • 評価統計委員長   大阪新生児診療相互援助システム  

    2017年04月 - 継続中 

職務経歴(学外)

  • 淀川キリスト教病院   小児科   研究医

    2003年04月 - 2006年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   臨床研究医

    2006年04月 - 2007年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   医員

    2007年04月 - 2010年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   医長

    2010年04月 - 2011年03月

  • 大阪市立住吉市民病院   新生児科   医長

    2011年04月 - 2013年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   医長

    2013年04月 - 2016年12月

  • 大阪市立大学   医学研究科 臨床医科学専攻

    2017年01月 - 継続中

  • 大阪市立大学医学部附属病院   新生児科

    2017年01月 - 継続中

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   医長

    2013年04月 - 2016年12月

  • 大阪市立住吉市民病院   新生児科   医長

    2011年04月 - 2013年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   医長

    2010年04月 - 2011年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   医員

    2007年04月 - 2010年03月

  • 大阪市立総合医療センター   新生児科   臨床研究医

    2006年04月 - 2007年03月

  • 淀川キリスト教病院   小児科   研究医

    2003年04月 - 2006年03月

▼全件表示

学歴

  • 大阪市立大学   医学研究科   発達小児医学   博士課程   卒業・修了

    2012年10月 - 2015年09月

  • 大阪市立大学   医学部     卒業・修了

    1994年04月 - 2000年03月

論文

  • 新型コロナウイルス感染妊婦から出生した新生児の診療・管理方法および社会的影響に関する調査

    森岡 一朗, 戸石 悟司, 和田 友香, 荒堀 仁美, 落合 正行, 久保井 徹, 佐藤 義朗, 高橋 尚人, 長屋 建, 福原 里恵, 松本 敦, 宮沢 篤生, 山田 恭聖, 山田 洋輔, 大西 聡, 飛彈 麻里子, 水野 克己, 日本小児科学会新生児委員会

    日本小児科学会雑誌   127 ( 3 )   519 - 529   2023年03月( ISSN:0001-6543

     詳細を見る

    2022年7月~9月に、小児科標榜2502施設を対象にSARS-CoV-2感染妊婦(感染妊婦)から出生した新生児の診療の現状や管理方法、社会的影響に関する調査を行い894施設から回答を得られた。感染妊婦の新生児の受入れは410施設で、2020年2月~2022年6月に241施設で感染妊婦2373人が出産した新生児2373人のうち29人が陽性であった。感染妊婦の新生児に対するSARS-CoV-2検査は404/410施設で行い、検査回数は2回が最も多く、検査日齢は日齢0と2が最も多かった。第1、2波と第6波時点で管理上に大きな変更が無い施設が最も多く、SARS-CoV-2陽性の職員や面会者から新生児への水平感染は非常に少なく、約60%の施設でオンライン面会ができ、NICUやGCUでは90%が面会制限していた。乳児院へ行った例で「愛着形成が困難であった」「母親が濃厚接触者となり隔離期間が長かった」という理由を認めた。

  • Mortality and morbidity of extremely low birth weight infants in Japan, 2015.

    Miyazawa T, Arahori H, Ohnishi S, Shoji H, Matsumoto A, Wada YS, Takahashi N, Takayanagi T, Toishi S, Nagaya K, Hasegawa H, Hayakawa M, Hida M, Fukuhara R, Yamada Y, Kawai M, Takashi K, Wada K, Morioka I, Mizuno K

    Pediatrics international : official journal of the Japan Pediatric Society   65 ( 1 )   e15493   2023年01月( ISSN:1328-8067

     詳細を見る

  • 特集 巨大臍帯ヘルニア治療update 巨大ヘルニアに対する皮膚欠損部の上皮化(さまざまな方法の組み合わせ) 脱出臓器還納困難に加えてさまざまな合併症を認めたが人工真皮を用いることで腹壁閉鎖に成功した1例

    堀池 正樹, 北田 智弘, 三藤 賢志, 橋本 拓朗, 大西 聡

    小児外科   54 ( 12 )   1159 - 1162   2022年12月( ISSN:03856313

     詳細を見る

  • 2015年に出生した超低出生体重児の死亡率および合併症罹患率

    宮沢 篤生, 荒堀 仁美, 大西 聡, 東海林 宏道, 松本 敦, 和田 友香, 高橋 尚人, 高柳 俊光, 戸石 悟司, 長屋 建, 長谷川 久弥, 早川 昌弘, 飛彈 麻里子, 福原 里恵, 山田 恭聖, 河井 昌彦, 日下 隆, 和田 和子, 森岡 一朗, 水野 克己, 日本小児科学会新生児委員会

    日本小児科学会雑誌   126 ( 8 )   1215 - 1222   2022年08月( ISSN:0001-6543

     詳細を見る

    日本小児科学会新生児委員会では超低出生体重児の死亡率調査を1990年から5年ごとに実施してきた。今回、2015年に出生した超低出生体重児の死亡率と合併症罹患率について調査するとともに、都道府県別の死亡率の地域差について検討した。調査方法は、国内の産科と小児科を有する病床数100以上の病院および小児専門医療施設、周産期医療センター計831施設に調査依頼文書を送付し、回答が得られた679施設のうち、ハイリスク新生児の診療を行っていなかった86施設を除外した593施設を解析対象とした。個別のデータが得られた超低出生体重児2782例の新生児死亡率は6.2%、NICU入院中の死亡率は9.8%であった。合併症罹患率は壊死性腸炎が3.5%、脳室内出血(Grade3以上)が7.8%であった。また、ICUから生存退院した2508例のうち、慢性肺疾患を53.1%、治療を要する未熟児網膜症を30.4%に認めた。都道府県別のNICU入院中死亡率の中央値は9.1%であったが、0.0~31.4%と広い範囲に分布しており、死亡リスクが高いのは、山形県、福島県、新潟県、愛知県、三重県、奈良県、鳥取県、広島県などであった。

  • 新生児期虚血性疾患及び脳性麻痺に対するPET/SPECT検査研究の現況と今後の展望について

    鍋谷 まこと, 小笠原 宏, 小畑 慶輔, 美馬 文, 小西 恵理, 豊 奈々絵, 西原 正人, 川北 かおり, 鈴木 嘉穂, 陌間 亮一, 丸尾 伸之, 市來 真, 田代 敬彦, 大西 聡, 濱崎 孝司, 新宅 治夫

    淀川キリスト教病院学術雑誌   ( 58 )   5 - 10   2022年02月( ISSN:0915-941X

     詳細を見る

    新生児虚血性疾患及び脳性麻痺に対するSPECTおよびPET検査研究の動向などを明らかにすることを目的に、1991~2020年の国内外の文献を対象に検索を行い、得られたSPECT関連17編、PET関連18編を分析した。その結果、SPECTについては、自験例を含めた検討で、MRIに比べ視床や前頭葉眼窩上部といった部位での血流低下を評価するうえで有用といった報告が多かったが、分解解像度や被曝の問題もあり、2016年以降に発表された文献はなかった。PETでは、2013年以降の8編中6編の文献が幹細胞治療と組み合わせた内容となっており、SPECTの1編も合わせた7編の検討では、幹細胞治療により脳血流及び脳内グルコース代謝の改善が認められていた。

  • 特集 周産期診療の新しい方向性 新生児脳虚血疾患に対するstem cell therapy

    大西 聡

    小児外科   53 ( 7 )   689 - 692   2021年07月( ISSN:03856313

     詳細を見る

  • 新生児脳虚血疾患に対するstem cell therapy. 査読

    大西 聡

    小児外科   53   689 - 692   2021年

  • 新生児慢性肺疾患・脳虚血疾患に対するStem cell therapy 査読

    大西 聡

    日本周産期・新生児医学会雑誌   56 ( 4 )   590 - 594   2021年( ISSN:1348964X ( eISSN:24354996

     詳細を見る

    <p> はじめに</p><p> 昨今の新生児医療の発展により超未熟児の生存率は向上したが,合併症である慢性肺疾患(Chronic lung disease:CLD)は減少していない.詳細な病態は解明されておらず,有効な治療法がない.CLDは長期呼吸機能だけでなく脳性麻痺や発達遅延等の神経学的問題をきたすため,治療法の開発は重要命題である.CLDの要因としては出生前因子として絨毛膜羊膜炎,胎児発育遅延や出生前ステロイド,遺伝的素因が挙げられ,出生後因子としては人工呼吸管理,酸素毒性,感染,呼吸窮迫症候群,動脈管開存症,栄養因子,出生後ステロイド等が挙げられる<sup>1)</sup>.肺は脳とともに出生時点でも臓器としての完成度が低く,超未熟児はcanalicular〜Saccular stageという器官が未発達の状態で出生するが,それ故に早期の傷害に対しては可逆性の余地が大きい<sup>1)</sup>.CLD成立には種々のカスケードが働き,有効な治療法が乏しいことから,再生医療への期待が高まってきた.</p><p> 現在CLDに対して有効と考えられる治療としては,出生前ステロイドはRDSを減少させ,破水例ではCLDを減少させる<sup>2)</sup>.ビタミンAは肺の発達と修復の調節に関与し,修正36週での死亡またはCLDを減少させ<sup>3)</sup>,メタアナリシスではCLD減少を確認しているが,弱いエビデンスにとどまる<sup>4)</sup>.クエン酸カフェインは無呼吸発作軽減作用に加え,抗炎症作用が指摘されており,Cap trialによりCLDを減少させると報告されている<sup>5)</sup>.アジスロマイシンはウレアプラズマの根絶によりCLD減少効果を有するとされる<sup>6)</sup>.ステロイドについては,生後早期投与はアメリカ・カナダ小児科学会共同提言にて推奨されておらず,過去の報告においても研究中に消化管穿孔の合併症により研究中断を余儀なくされた報告もあった.ステロイド生後早期投与において投与量・投与期間について様々な検討がなされたが,2016年のフランスからの報告では,在胎24〜28週未満の児に出生後早期の少量ハイドロコルチゾン予防投与(1mg/kg/day×7日間+ 0.5mg/kg/day×3日間)によりCLD発症を抑制したと報告された(Odds ratio=1.48(95% CI:1.02-2.16),NNT12)<sup>7)</sup>.しかしCLDへの効果は限定的であり,さらなる新たな治療法として再生医療がフォーカスされるようになった.</p>

    DOI: 10.34456/jjspnm.56.4_590

    CiNii Article

  • 当院におけるSGAを有する極低出生体重児の修正1歳半時の発達についての検討

    松谷 恵里, 大西 聡, 磯浦 喜晴, 児玉 菜津子, 松井 勝敏, 田中 えみ, 冬木 真規子, 濱崎 考史

    日本新生児成育医学会雑誌   32 ( 2 )   368 - 375   2020年10月( ISSN:2189-7549

     詳細を見る

    我々は極低出生体重児SGAの1歳半時点の神経学的予後をAGAと比較検討した。当院NICUに2010年から2016年の間に入院した極低出生体重児76例(AGA26例、SGA50例)を対象とし、診療録を後方視的に検討した。修正1歳半時点の新版K式発達検査における発達指数(DQ)を全領域、姿勢・運動、認知・適応、言語・社会の各々で検討したところ、姿勢・運動のみSGA群が有意に低い結果となった(100.7 vs 90.5;p=0.037)。またAGA群は全例、全項目でDQ70以上であったが、SGA群は全項目においてDQ70未満を呈する症例を認めた。DQ85未満の割合は全領域、姿勢・運動においてSGA群の方が高い傾向にあった。また、多変量解析を行いDQ85未満に寄与する周産期因子について検討した結果、SGAが神経学的予後に影響を及ぼすことが示唆された。特に、在胎週数が30週未満のSGA群では出生体重-2.5SDを境界に発達に強く影響のある可能性が示唆された。(著者抄録)

  • 胎盤内絨毛癌が原因と考えられた母児間輸血症候群の1例

    柿下 優衣, 義之 愛子, 磯浦 喜晴, 河内 要, 田中 えみ, 冬木 真規子, 大西 聡, 濱崎 孝史

    小児科臨床   73 ( 9 )   1283 - 1287   2020年09月( ISSN:0021-518X

     詳細を見る

    症例は在胎36週6日、体重2,865gで出生した男児。出生当日に胎児心拍陣痛図において変動一過性徐脈を認めたため胎児機能不全疑いで緊急帝王切開となった。Apgarスコアは1分値2点、5分値6点。出生時より全身蒼白で呼吸停止を認めたため、用手換気を施行したところ自発呼吸出現、その後高流量鼻カヌラシステム(high flow nasal cannula;HFNC)管理とした。入院時の血液検査でHb4.6g/dLと著明な貧血を認めた。母体血中HbF4.0%、AFP 4,632ng/mL、Kleihauer-Betke test 5.7%と高値であったため母児間輸血症候群と診断した。重症貧血に対して日齢0と1に赤血球輸血を投与した。日齢2にHFNC終了、日齢3に酸素投与を終了し、日齢14に退院となった。胎盤病理検査で胎盤内絨毛癌が判明し、母児間輸血症候群の原因と考えられた。母児ともに全身画像検査で転移病変は認めなかった。本症例では出生前の胎児心拍陣痛図でも貧血を示唆する典型的なパターンを認めず出生前の発症予測が困難であった。母児間輸血症候群を発症した際には、胎盤内絨毛癌を一つの要因と想定し胎盤病理検索を考慮する必要がある。(著者抄録)

  • 特集 [必携]専攻医と指導医のための新生児診療到達目標 新生児医療の診療技術目標 栄養管理 経腸栄養(母乳、人工乳、特殊乳)

    大西 聡

    周産期医学   50 ( 4 )   469 - 471   2020年04月( ISSN:03869881

  • 2019年度研修開始専攻医プログラムに関するアンケート調査

    水野 克己, 日下 隆, 河井 昌彦, 荒堀 仁美, 大西 聡, 高柳 俊光, 東海林 宏道, 長屋 建, 長谷川 久弥, 松本 敦, 宮沢 篤生, 森岡 一朗, 山田 恭聖, 和田 友香, 高橋 尚人, 和田 和子, 早川 昌弘, 日本小児科学会新生児委員会

    日本小児科学会雑誌   124 ( 4 )   806 - 809   2020年04月( ISSN:0001-6543

     詳細を見る

    専攻医研修プログラムを有する基幹施設179施設を対象に、2019年度研修開始専攻医プログラムに関するアンケート調査をWEBサイト上で実施した。その結果、157施設(87.7%)から回答が得られた。アンケートでは、ほとんどの基幹施設が自施設でNICU研修に取り組んでおり、4~6ヵ月間の研修で40~59症例を経験できる施設が多く、指導としては周産期専門医が行う施設が大多数であることが明らかとなった。

  • Autologous cord blood cell therapy for neonatal hypoxic-ischaemic encephalopathy: a pilot study for feasibility and safety. 査読

    Tsuji M, Sawada M, Watabe S, Sano H, Kanai M, Tanaka E, Ohnishi S, Sato Y, Sobajima H, Hamazaki T, Mori R, Oka A, Ichiba H, Hayakawa M, Kusuda S, Tamura M, Nabetani M, Shintaku H

    Scientific reports   10 ( 1 )   4603   2020年03月

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1038/s41598-020-61311-9

    PubMed

  • 胎児水腫、腹水で発見され、新生児ヘモクロマトーシスとの鑑別に肝生検が有用であった家族性血球貪食症候群3型の1例 査読

    矢崎 耕太郎, 大西 聡, 河内 要, 田中 えみ, 冬木 真規子, 時政 定雄, 濱崎 考史, 新宅 治夫

    (株)日本小児医事出版社 小児科臨床   72 ( 5 )   627 - 632   2019年05月( ISSN:0021-518X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    家族性血球貪食症候群(familial hemophagocytic lymphohistiocytosis:FHL)は、無治療では生存期間中央値はわずか2ヵ月であり、唯一の根治療法として造血幹細胞移植が必要なことから、早期の診断を要する。しかし、稀な原発性免疫不全症であり、特に新生児期には診断に苦慮することも多い。今回我々が経験した症例は、胎児期に胎児水腫と腹水を指摘されていた。日齢1の腹部MRIで肝への鉄沈着を示唆する所見を認め、骨髄生検や胎盤病理で貪食像の確認が困難であったため、新生児ヘモクロマトーシス(neonatal hemochromatosis:NH)との鑑別に難渋したが、肝生検の結果、鉄沈着はごくわずかで、貪食像を認めたことから血球貪食症候群(hemophagocytic lymphohistiocytosis:HLH)が疑われた。後日の血小板染色や遺伝子検査でFHL3と診断した。本症例の経験から、FHLを含めたHLHとNHとの鑑別に肝生検が有用な可能性が示唆された。(著者抄録)

  • 臨床研究・症例報告 胎児水腫、腹水で発見され,新生児ヘモクロマトーシスとの鑑別に肝生検が有用であった家族性血球貪食症候群3型の1例 査読

    矢﨑 耕太郎, 大西 聡, 河内 要, 田中 えみ, 冬木 真規子, 時政 定雄, 濱崎 考史, 新宅 治夫

    小児科臨床 = Japanese journal of pediatrics   72 ( 5 )   627 - 632   2019年05月( ISSN:0021-518X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    家族性血球貪食症候群(familial hemophagocytic lymphohistiocytosis:FHL)は、無治療では生存期間中央値はわずか2ヵ月であり、唯一の根治療法として造血幹細胞移植が必要なことから、早期の診断を要する。しかし、稀な原発性免疫不全症であり、特に新生児期には診断に苦慮することも多い。今回我々が経験した症例は、胎児期に胎児水腫と腹水を指摘されていた。日齢1の腹部MRIで肝への鉄沈着を示唆する所見を認め、骨髄生検や胎盤病理で貪食像の確認が困難であったため、新生児ヘモクロマトーシス(neonatal hemochromatosis:NH)との鑑別に難渋したが、肝生検の結果、鉄沈着はごくわずかで、貪食像を認めたことから血球貪食症候群(hemophagocytic lymphohistiocytosis:HLH)が疑われた。後日の血小板染色や遺伝子検査でFHL3と診断した。本症例の経験から、FHLを含めたHLHとNHとの鑑別に肝生検が有用な可能性が示唆された。(著者抄録)

    CiNii Article

  • 本邦における早産児の症候性後天性サイトメガロウイルス感染症の発症様式に関する文献的考察 査読

    田村 賢太郎, 朝田 裕貴, 菅 彩子, 岩見 裕子, 原田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 市場 博幸

    (一社)日本周産期・新生児医学会 日本周産期・新生児医学会雑誌   54 ( 1 )   39 - 45   2018年05月( ISSN:1348-964X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    症候性後天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症の超低出生体重児に対してガンシクロビル(GCV)の投与により改善した2症例を提示した。さらに、医学中央雑誌で、2005年1月〜2016年12月を対象期間とし、早産児の後天性症候性CMV感染症として臨床経過を把握できた報告を選別した。自験例を含む24報告、31症例を抽出し、周産期情報、発症日齢、発症様式、治療内容、転帰について調査した。在胎週数は25.1±1.9週、出生体重は698±226gであり、症例のほとんどが超早産児、超低出生体重児であった。発症日齢は45.5±18.9日、発症時受胎後週齢は31.6±3.1週であった。日齢21〜40までに発症のピークを認めたが、その後も生後3ヵ月まで発症しうることが分かった。後天性CMV感染症の臨床所見のうち最も多かったのは血小板減少で約80%の児にみられた。次いで肝障害、CRP上昇、胆汁うっ滞が多かった。治療方法はGCV投与のみまたはGCVと免疫グロブリンの併用が最も多く、合わせて約2/3を占めた。転帰は87%が生存退院していたが、CMV感染によると考えられる死亡も3症例にみられた。

  • 多臓器に及ぶ多彩な臨床像を呈したCOL4A1遺伝子異常症の1例 査読

    山本 直寛, 朝田 裕貴, 菅 彩子, 松村 寿子, 原田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 九鬼 一郎, 市場 博幸, 宮武 聡子, 松本 直通, 才津 浩智

    (株)日本小児医事出版社 小児科臨床   70 ( 9 )   1361 - 1367   2017年09月( ISSN:0021-518X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    妊娠中より胎児脳室拡大の指摘があり、妊娠36週で出生した。生後、溶血性貧血、黄疸に対して光線療法・交換輸血・複数回の赤血球輸血を要した。溶血性貧血に関しては原因不明のまま、生後68日時点で自然に治癒した。その他、角膜混濁、CK値上昇、孔脳症・てんかんを認め、遺伝子検査によりCOL4A1遺伝子変異と診断した。現在1歳5ヵ月であるが、貧血は再燃なく、重度のてんかん・精神発達遅滞を認めている。近年COL4A1遺伝子変異に伴い多臓器に、様々な臨床像を呈することが報告されている。原因不明の溶血性貧血に加えて、脳・眼球・腎・筋など多臓器にわたる異常を認めた場合にはCOL4A1遺伝子変異の検索を考慮する必要がある。(著者抄録)

  • Histologic Chorioamnionitis, Amniotic Fluid Interleukin 6, Krebs von den Lungen 6, and Transforming Growth Factor beta(1) for the Development of Neonatal Bronchopulmonary Dysplasia 査読

    Matsumura Hisako, Ichiba Hiroyuki, Ohnishi Satoshi, Saito Mika, Shintaku Haruo

    JAPANESE CLINICAL MEDICINE   8   1179066017696076   2017年03月( ISSN:1179-6707

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1177/1179066017696076

    PubMed

  • Glucocorticoids and erythropoietin in chronic lung disease of prematurity: Proliferative potential in lung fibroblast and epithelial cells exposed to tracheal aspirates 査読

    Satoshi Ohnishi, Hiroyuki Ichiba, Mika Saito, Takashi Hamazaki, Hisako Matsumura, Haruo Shintaku

    Pediatrics International   58 ( 11 )   1163 - 1170   2016年11月( ISSN:1442-200X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    Background: We investigated the effects of glucocorticoids, erythropoietin (EPO) and spironolactone (SPL) n human fetal lung fibroblasts and human alveolar epithelial cells exposed to tracheal aspirate fluid (TAF) from extremely premature infants with chronic lung disease (CLD), characterized by fibrosis and changes in the alveolar epithelium. Methods: Fibroblasts and epithelial cells (FHs 738Lu and A549, respectively) were treated with different concentrations of hydrocortisone (HDC), dexamethasone (DEX), betamethasone (BET), SPL, and EPO in the absence or presence of TAF from infants with CLD (gestational age, 25.3 � 0.8 weeks
    birthweight, 658 � 77 g
    postnatal age, 0–28 days) and assayed for proliferation. Results: Exposure to TAF resulted in a concentration-dependent proliferation of fibroblasts and epithelial cells. Proliferation of TAF-exposed fibroblasts was suppressed most significantly by 100 μmol/L DEX (21%, P = 0.046) and 300 mIU/mL EPO (18%, P = 0.02) and promoted most significantly by 0.4 μmol/L HDC (10%, P = 0.04). Epithelial proliferation was promoted by 4 μmol/L HDC (15%, P = 0.04), 10 μmol/L DEX (53%, P &lt
    0.01), 0.2 μmol/L BET (56%, P &lt
    0.01), and 300 mIU/mL EPO (35%, P &lt
    0.01) in the presence of TAF. Treatment with glucocorticoids alone did not significantly affect fibroblast proliferation. Conclusions: Glucocorticoids and EPO reduced fibroproliferation while promoting epithelial cell growth in vitro within certain dose ranges. Appropriate doses of glucocorticoids and EPO may be useful in the prevention and resolution of CLD in extremely premature infants.

    DOI: 10.1111/ped.13009

    PubMed

  • 早産児の慢性肺疾患におけるグルココルチコイドとエリスロポエチン 気管吸引物に曝露した肺線維芽細胞と上皮細胞における増殖能(Glucocorticoids and erythropoietin in chronic lung disease of prematurity: Proliferative potential in lung fibroblast and epithelial cells exposed to tracheal aspirates) 査読

    Ohnishi Satoshi, Ichiba Hiroyuki, Saito Mika, Hamazaki Takashi, Matsumura Hisako, Shintaku Haruo

    John Wiley & Sons Australia, Ltd Pediatrics International   58 ( 11 )   1163 - 1170   2016年11月( ISSN:1328-8067

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    ヒト胎児肺線維芽細胞と肺胞上皮細胞を、慢性肺疾患を有する超低出生体重児より採取した気管吸引液(TAF)に曝露させ、ヒドロコルチゾン(HDC)、デキサメタゾン(DEX)、ベタメタゾン(BET)、エリスロポエチン(EPO)、スピロノラクトン(SPL)の影響を調べた。妊娠23〜28週で出生し、NICUに入室した未熟児22例からTAF検体を採取した。ヒト胎児肺線維芽細胞株と肺胞上皮細胞株をTAFの有無でHDC、DEX、BET、SPL、EPOの異なる濃度で処理した。TAFへの曝露によって線維芽細胞と肺胞上皮細胞に濃度依存的増殖がもたらされた。TAFに曝露させた線維芽細胞はDEX 100μmol/LとEPO 300mIU/mLで最も有意に抑制され、HDC 0.4μmol/Lで最も有意に促進された。肺胞上皮細胞は、TAF存在下で、HDC 4μmol/L、DEX 10μmol/L、BET 0.2μmol/L、EPO 300mIU/mLによって促進された。グルココルチコイドのみの処理は、線維芽細胞の増殖に有意な影響を及ぼさなかった。

  • Glucocorticoids and erythropoietin in chronic lung disease of prematurity: Proliferative potential in lung fibroblast and epithelial cells exposed to tracheal aspirates.

    Ohnishi S, Ichiba H, Saito M, Hamazaki T, Matsumura H, Shintaku H

    Pediatrics international : official journal of the Japan Pediatric Society   58 ( 11 )   1163 - 1170   2016年11月( ISSN:1328-8067

     詳細を見る

  • Early and intensive nutritional strategy combining parenteral and enteral feeding promotes neurodevelopment and growth at 18 months of corrected age and 3 years of age in extremely low birth weight infants 査読

    Ohnishi Satoshi, Ichiba Hiroyuki, Tanaka Yuko, Harada Sayaka, Matsumura Hisako, Kan Ayako, Asada Yuki, Shintaku Haruo

    EARLY HUMAN DEVELOPMENT   100   35 - 41   2016年09月( ISSN:0378-3782

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1016/j.earlhumdev.2016.03.014

    PubMed

  • 当院で経験した新生児脳梗塞5症例の後方視検討 査読

    朝田 裕貴, 野々村 光穂, 菅 彩子, 松村 寿子, 原田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 市場 博幸

    (株)日本小児医事出版社 小児科臨床   69 ( 6 )   975 - 982   2016年06月( ISSN:0021-518X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    当院で経験した新生児脳梗塞5症例を後方視的に検討した。5例はすべて正期産出生であった。背景因子のない特発性が2例、続発性が3例であった。続発性脳梗塞の基礎疾患・背景は色素失調症、静脈洞血栓症、分娩外傷であった。初発症状は全例けいれんであった。4例が大脳半球のみ病変を認めた。そのうち3例に後遺症はなかったが、基礎疾患として後に色素失調症と診断された1例は言語発達遅延を認め2歳半から5歳までリハビリ訓練を受けていた。残りの1例は大脳半球、内包、基底核に病変を認め、軽度片麻痺、言語発達遅延に対して4歳となった現在もリハビリを継続している。これまでの文献により大脳半球、内包、基底核に病巣が及んだ症例では後遺症を来す可能性が高く、予後予測に頭部MRI画像が有用であると考えられた。また学童期に新たに障害を指摘されるケースもあるため長期間慎重なフォローアップが必要である。(著者抄録)

  • プレドニゾロンとプロプラノロールの併用が有効であった新生児巨大肝血管腫の1例 査読

    福岡 正隆, 大久保 沙紀, 中矢 雅治, 松村 寿子, 岩見 裕子, 北村 律子, 原田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 市場 博幸

    近畿新生児研究会 近畿新生児研究会会誌   ( 22 )   25 - 28   2014年03月

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    心不全を伴う新生児巨大血管腫に対し、プレドニゾロン(PSL)とpropranololの併用が有効であった1例を経験したので報告する。症例は、38週0日、2,326gで出生した男児。Apgar score 5分値3点、10分値3点、出生時より呼吸窮迫、腹部膨満を認めた。造影CT検査上、肝左葉全体にわたる巨大肝血管腫を認め、挿管・人工呼吸器管理下に当院に転院となった。PSLを4mg/kg/日で開始し、呼吸状態は速やかに改善、画像検査上も、腫瘍は軽度縮小傾向であった。更なる腫瘍の縮小、PSL高用量に伴う副作用の軽減を狙いpropranololを0.5mg/kg/日で開始した。副作用の出現はなく、2mg/kg/日まで増量し、PSLは漸減・中止としたが、腫瘍の増大なく経過している。近年、新生児・乳児期の血管腫に対するpropranololの治療報告が相次ぎ、ステロイドと並び、その有用性が示されている。本症例でも副作用の出現はなく、安全にpropranololを使用し、良好な経過を辿っている。(著者抄録)

  • 大阪府新生児死亡登録事業からみた死亡原因別の新生児死亡統計 査読

    原田 明佳, 大久保 沙紀, 岩見 裕子, 松村 寿子, 北村 律子, 大西 聡, 田中 裕子, 市場 博幸

    (一社)日本新生児成育医学会 日本未熟児新生児学会雑誌   26 ( 1 )   81 - 88   2014年02月( ISSN:1347-8540

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    大阪府では1993年以降新生児診療相互援助システム(NMCS)参加病院を中心に新生児死亡登録事業が進められている。今回1993年から2011年に登録された症例を後方視的に解析し、大阪府の新生児死亡の変遷について検討した。死因については先天異常、重症仮死、超未熟性、呼吸障害、感染症、その他の6種類に分類した。調査期間中の登録事業への総登録数は1,582症例、1993年の登録開始から2010年12月までの登録数1,531人は、同期間における大阪府の新生児死亡数2,383人の64.2%に相当していた。19年間で死因の分布は大きく変化していなかった。本解析で明らかとなった今後我々が取り組むべき課題として、胎便吸引症候群(meconium aspiration syndrome:MAS)による死亡の根絶、超低出生体重児の消化管穿孔の予防と治療法の改善、双胎間輸血症候群(twin-to-twin transfusion syndrome:TTTS)に対する胎内治療法の普及、以上3点が挙げられた。さらに信頼度の高い解析結果を得るために、登録率の向上と安定化も目指すべき目標であると思われた。(著者抄録)

  • 早産児に対する早期レスキュー投与 査読

    松村 寿子, 市場 博幸, 岩見 裕子, 原田 明佳, 寺田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 江原 英治

    近畿新生児研究会 近畿新生児研究会会誌   ( 21 )   1 - 5   2012年10月

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    目的:早産児に対する一酸化窒素(NO)早期レスキュー投与の安全性と有効性について、海外の見解を加え、当院の症例を検討した。対象・方法:当院NICUで2005年1月から2011年9月の間にPPHNを合併し、日齢7までにNO吸入療法を開始した在胎34週未満の早産児14例について、患者背景、臨床指標、経過、併用補助療法、予後を評価した。結果:結果は中央値(最小値-最大値)で示す。患者背景は、在胎期間26週4日(22週5日-32週4日)、出生体重710g(449-2,677g)、基礎疾患は、Dry Lung症候群9例、肺低形成2例、双胎間輸血症候群受血児1例、重症仮死1例、絨毛膜下血腫1例。全例、生後の各種治療後も肺高血圧が残存したため、生後2時間(生後1-19時間)でNO吸入療法を開始した。Oxygenation Index(OI)はNO開始時20(8.5-31)、開始24時間後3.6(2-8.7)と速やかに低下した。脳室内出血と肺出血で死亡した1例を除き、他の有害事象はなく、安全にNOを中止できた。海外の文献では、呼吸障害を有する34週未満の早産児にNO吸入療法の早期使用やルーチン使用を積極的に推奨するエビデンスはないとするものが少なくない。しかし、今回の症例のように、早産児においても、生後肺高血圧が遷延した病態に対しては、NO早期使用は有効かつ安全であると思われた。結論:早産PPHN児に対して、適切な補助療法を併用すれば、NO早期投与は有効かつ安全と思われる。(著者抄録)

  • 当センターにおける18トリソミー児に対する積極的医療介入による治療と予後の変化 査読

    岩見 裕子, 寺田 明佳, 松村 寿子, 原田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 江原 英治, 市場 博幸

    (一社)日本新生児成育医学会 日本未熟児新生児学会雑誌   23 ( 1 )   95 - 100   2011年02月( ISSN:1347-8540

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    1994年以降、大阪市立総合医療センターNICUに入院した18トリソミー児30症例について診療録を後方視的に解析し、18トリソミー児に対する心臓外科治療を含む積極的な医療介入が生存日数や在宅への移行を増加させるかどうか、また死因に変化を与えるか否かを検討した。治療方針変更前後で在胎期間や出生体重などの症例の特徴に有意差はなく、合併症についても偏りを認めなかった。生存率は、日齢1、7、生後1ヵ月、6ヵ月で方針変更後の方が有意に高かった。在宅へ移行できる児の割合も方針変更後の方が高かった。生存期間1ヵ月未満の症例の死因のほとんどが、呼吸不全と心不全であったのに対して、生存期間6ヵ月以上の症例では感染症を契機に死亡する症例が半数以上を占めた。心臓血管外科を含む積極的な介入を行うことで、18トリソミー児の生存期間は延長し、在宅へ移行できる児の割合も増加した。このことは死因にも変化をもたらした。(著者抄録)

  • 新生児遷延性肺高血圧症を伴う早産児に対するNO吸入療法の有効性と安全性に関する検討 査読

    松村 寿子, 市場 博幸, 岩見 裕子, 原田 明佳, 寺田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 江原 英治

    (一社)日本新生児成育医学会 日本未熟児新生児学会雑誌   23 ( 1 )   151 - 156   2011年02月( ISSN:1347-8540

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)に対する治療法として、正期産児におけるNO吸入療法の有効性と安全性は確立されているが、早産児においては未だ確立されておらず、その報告は様々である。今回、我々は早産児に対するNO吸入療法の安全性と有効性を検討した。対象は、2005年1月から2009年8月までの間に当センターNICUに入院した在胎34週未満の早産児のうち、PPHNを合併してNO吸入療法を受けた8例。全例において、NO吸入療法開始前後で有意に酸素化が改善し、昇圧剤やvolume expanderを併用することにより、副作用として起こりうる体血圧低下や他の有害事象を来すことなく安全に使用できた。肺低形成と慢性肺障害増悪で死亡した2例を除いた生存例6例は、全例で正常発達を得られている。NO吸入療法は、早産PPHNに対しても、適切な補助療法を併用することで有効かつ安全に行うことが可能であると思われる。(著者抄録)

  • 重症染色体異常症例に対する周産期ケア 当センターにおける18トリソミー児の治療と予後の変遷 査読

    岩見 裕子, 市場 博幸, 松村 寿子, 原田 明佳, 寺田 明佳, 大西 聡, 田中 裕子, 江原 英治

    (一社)日本周産期・新生児医学会 日本周産期・新生児医学会雑誌   46 ( 4 )   1185 - 1187   2010年12月( ISSN:1348-964X

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    1994年以降に市立総合医療センターのNICUに入院した18トリソミー児30例を対象に、2005年以降、対象症例児に対する治療方針は変化し、患児の状態、両親の希望に合わせ在宅移行を目的に人工呼吸管理や心臓血管外科手術を含む積極的な医療介入を行うようになったが、治療方針前後の生存期間、在宅移行率、死因の変遷について診療録を後方視的に解析し、その変化を検討した。死因の検討においては死亡した27例において直接死因に合併症等の背景因子を考慮し、真の死因を決定し、心不全、肺高血圧症、呼吸不全、感染症の4項目に分類した。30例の在胎期間の中央値は37週0日(28週4日〜41週5日)、出生体重は1561g(493〜2460g)、現在までに死亡した27例の生存期間の中央値は30日(0〜656日)であった。治療方針変更前の対象症例は18例、変更後対象症例は12例で、在胎期間(変更前37週0日・28週4日〜41週5日、変更後36週5日・34週3日〜41週2日)、出生体重(1611g・493〜2460g、1532g・1130〜2597g)と両群に有意差はなかった。合併症には食道閉鎖、ヘルニア、腹壁破裂、髄膜瘤、二分脊椎や唇顎口蓋裂などがあり、先天性心疾患は不明1例を除き全症例に合併していた。方針変更前後の死因の変化を検討すると変更前は心不全による死亡が8例(50%)と最も多く、次いで呼吸不全が5例(31%)であった。変更後は感染症が5例(45%)と最も多く、肺高血圧症が3例(27%)、呼吸不全が2例(18%)と続き感染症を契機に全身状態が悪化して亡くなる症例が増加していた。積極的治療を導入することで18トリソミー児の生命予後が向上し、在宅移行率を上げ患者のQOLは改善した。

  • 超低出生体重児のNICU入院中の栄養が長期予後に与える影響 査読

    大西聡、市場博幸

    日本周産期新生児医学会学会誌   44 ( 4 )   958 - 961   2008年12月

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著  

  • An infant with idiopathic orbital myositis poorly responsive to steroid therapy: a case report. 査読

    Hattori H, Ohnishi S, Nakagawa Y, Ikemiya M, Yamato K, Matsuoka O, Yokoyama T, Yamano T

    Brain & development   27 ( 2 )   160 - 2   2005年03月( ISSN:0387-7604

     詳細を見る

    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    DOI: 10.1016/j.braindev.2004.05.002

    PubMed

  • 痙攣重積に対しビタミンB6が著効した低フォスファターゼ症の1例 査読

    大西聡

    小児科臨床   56 ( 6 )   1039 - 1042   2003年06月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

▼全件表示

書籍等出版物

  • 新生児医療67の臨床手技とケア エコー検査の基本(頭部・心臓・腹部)

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    with NEO  2019年09月 

  • 新生児慢性肺疾患

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    今日の治療指針2017  2017年04月 

  • 呼吸窮迫症候群

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    ネオネイタルケア  2016年07月 

  • 早産児と母乳 母乳の保存と解凍  適切な母乳の保存方法

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    周産期医学  2015年04月 

  • Phosphate and vitamin D in chronic kidney disease

    Razzaque Mohammed S.

    Karger  2013年  ( ISBN:9783318023695

     詳細を見る

  • 食中毒の基礎と臨床―疾患メカニズムから予防まで―ノロウイルス(乳幼児・小児)

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    日本臨床  2012年08月 

  • 周産期脳障害の原因とその予防 14、出生後の栄養状態による脳障害

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    周産期医学  2008年06月 

  • 見て分かる、すぐに使える知識と手技 周産期臨床の診断・治療・ケア

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    ペリネイタルケア  2008年04月 

  • 先天代謝異常症スクリーニングの実際 2)スクリーニング結果の異常とその対応

    大西 聡( 担当: 分担執筆)

    周産期医学  2005年09月 

▼全件表示

MISC(その他記事)

▼全件表示

講演・口頭発表等

▼全件表示

産学官連携可能研究(シーズ)概要

  • 新生児低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療

     詳細を見る

    共同研究の希望:大学等研究機関

    交流の種別:受託研究  

    再生医療等新法に基づく第2種特定認定再生医療等委員会の審査で承認された計画に沿って、中等症以上の新生児低酸素性虚血性脳症(HIE)に対する自己臍帯血幹細胞治療の第2相試験の有効性・実施可能性の確認に必要な全15症例を目標症例数とし実施予定。実施施設は新生児HIEに対し低体温療法の実施可能な新生児集中治療室(NICU)を有する全国の18施設。方法は中等症以上のHIE児が出生した場合、家族に説明と同意を得て、胎盤・臍帯より臍帯血を採取する。その後供血用遠心分離器により幹細胞の含まれる白血球成分を抽出する。この過程は自施設分離施設と分離業者を介する施設に分けられる。分離した臍帯血細胞調製液を生後12-24、36-48、60-72時間の3回に分け点滴輸注する。

科研費獲得実績

  • 新生児脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療の血液中sLOX-1とサイトカイン研究

    若手研究  2021年04月

  • 新生児脳症に対する自己臍帯血幹細胞治療の血液中sLOX-1とサイトカイン研究

    若手研究  2024年

担当教育概要

  • 新生児における発達・疾患の理解

担当授業科目

  • M4新生児講義血液・肝・感染

    2023年度   週間授業   大学

  • 小児科

    2017年度     大学

  • M4新生児講義未熟児新生児

    2023年度   週間授業   大学

  • 小児科

    2018年度     大学

  • 新生児疾患に対するstate-of-the-art再生医療

    2022年度     大学院

  • 小児科

    2019年度     大学

  • 新生児疾患に対するstate-of-the-art再生医療

    2023年度     大学院

▼全件表示

社会貢献活動 ⇒ 社会貢献実績一覧へ

  • 新生児疾患に対する再生医療の実現化

    役割:講師

    種別:講演会

    株式会社日本光電  日本光電新生児成育セミナー  2022年06月

出張講義テーマ ⇒ 出張講義一覧へ

  • 新生児疾患に対する再生医療の実現化

    分野:医学(医療,リハビリテーション,健康運動科学,体力・トレーニング,スポーツ実践科学)

     詳細を見る

    対象:研究者, 社会人・一般

    キーワード:新生児 再生医療 

    新生児疾患に対する再生医療の実現化

その他

  • 職務経歴

    2001年05月 - 2003年03月

      詳細を見る

    大阪市立大学医学部附属病院 小児科 初期研修医

  • 職務経歴

    2017年01月 - 継続中

      詳細を見る

    大阪市立大学医学部附属病院 新生児科 講師