2024/04/22 更新

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ハットリ タエカ
服部 妙香
HATTORI TAEKA
担当
大学院医学研究科 臨床医科学専攻 講師
医学部 医学科
職名
講師
所属
医学研究院

担当・職階

  • 大学院医学研究科 臨床医科学専攻 

    講師  2022年10月 - 継続中

  • 医学部 医学科 

    講師  2022年10月 - 継続中

取得学位

  • 医学博士 ( 大阪市立大学 )

  • 医学学士 ( 鳥取大学 )

論文

  • 徐波睡眠期に持続性棘徐波を示したてんかん症例の検討

    新井 那摘, 佐久間 悟, 服部 妙香, 宮下 光洋, 矢崎 耕太郎, 堀田 純子, 藤田 賢司, 七里 元督, 匹田 典克, 渡邊 早苗, 山下 加奈子, 瀬戸 俊之, 田中 勝治, 濱崎 考史

    大阪てんかん研究会雑誌   33 ( 1 )   1 - 6   2023年12月( ISSN:0918-9319

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    徐波睡眠期における持続性棘徐波continuous spikes-waves during slow wave sleep(以下CSWS)とは、徐波睡眠期の脳波所見において、連続性の両側広汎性棘徐波複合が占める割合spike and wave index(以下SWI)が85%以上のものであるが、近年は、65%程度のSWIを認めれば、CSWSと診断しても差し支えないとする報告もある。エビデンスに基づいた治療法は確立されておらず、カルバマゼピンの投与で発作症状が悪化する場合もある。知的障害を残す症例も多い。今回、当院小児科でCSWSを認めた13例を後方視的に検討した。自験例と既報例のいずれにおいても、永続的な知能障害を認める群でCSWS持続期間が長い傾向にあった。CSWSを呈するてんかん症例においては、器質的病因による症例は遺伝的病因のある症例もしくは病因不明の症例と比較し、臨床症状やSWIの改善が乏しいとする報告がある。自験例においては、構造的異常を有する症例は、CSWS持続期間が長い傾向にあったが、精神発達予後は必ずしも悪い傾向になかった。発達検査の評価時期が個々の症例で異なることが一因と考えられる。CSWS診断後の治療において、ステロイドが抗てんかん薬やベンゾジアゼピン系薬より主観的認知機能やSWIの改善に寄与し、CSWS診断後からの治療回数が増えるに従って、主観的認知機能の改善が乏しくなるといった報告がある。ステロイドパルスを施行した自験例2例でも、CSWS診断後から1年以上が経過していた。いずれも認知機能低下を認め、内1例はCSWSの消失も得られていない。ステロイドの早期投与を推奨する文献がいくつか報告されており、ステロイドの早期投与が検討される。CSWSの早期発見のため、経時的に知能検査や脳波検査を実施し、特定の薬剤に対する治療抵抗性や臨床症状から、積極的にCSWSを疑うことが重要である。(著者抄録)

  • 重症心身障害児(者)の安静時と筋緊張亢進時のエネルギー消費量の比較

    竹本 潔, 服部 妙香, 田中 勝治, 誉田 貴子, 新宅 治夫

    脳と発達   54 ( 6 )   451 - 453   2022年11月( ISSN:0029-0831

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    筋緊張の変動が大きい重症心身障害児(者)4例を対象に,安静時と筋緊張亢進時のエネルギー消費量を間接熱量計を用いて測定した.筋緊張亢進時は安静時の2.1~5.8倍のエネルギー消費量であった.筋緊張亢進によって著しくエネルギー消費量が増加する例があることが確認できた.筋緊張コントロールの重要性を再認識するとともに,個々の症例で筋緊張亢進の程度,頻度,持続時間を考慮した適切な栄養投与が必要である.(著者抄録)

  • 失音楽症を伴う抗N-methyl-D-aspartate receptor脳炎の遅発性再発および123I-iomazenil SPECTにおける一過性の取り込み低下(Late relapse of anti-N-methyl-D-aspartate receptor encephalitis with amusia and transiently reduced uptake in 123I-iomazenil single-photon emission computed tomography)

    Yamada Naoki, Kuki Ichiro, Hattori Taeka, Yamamoto Naohiro, Nagase Shizuka, Nukui Megumi, Inoue Takeshi, Okazaki Shin, Kawawaki Hisashi, Horino Asako, Sakuma Hiroshi

    Brain & Development   44 ( 8 )   558 - 561   2022年09月( ISSN:0387-7604

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    症例は13歳女児。意識レベル低下および焦点起始両側強直間代発作を呈した。脳脊髄液検査にて軽度の白血球数増加、ネオプテリン値上昇、オリゴクローナルバンド陽性であった。脳MRIは正常であった。IMZ-SPECTでは右前頭頂部に取り込み低下を認めた。各種所見から、自己免疫性脳炎と推定された。メチルプレドニゾロン静注および免疫グロブリン大量静注により、症状は軽快した。神経障害は認められなかったことから、15歳時に経過観察を終了した。その後、23歳時に軽度の右半身しびれ感、構音障害、失音楽症、強直間代性発作を呈した。髄液検査および脳MRIは正常であったが、IMZ-SPECTにて取り込み低下を認め、脳炎の再発が示唆された。IVMP投与により症状の改善が認められた。退院後、初回および再発時の髄液分析にて抗NMDAR抗体が検出され、抗NMDAR脳炎と診断された。脳炎の再発予防のため、グルココルチコイド療法を1年間継続した。脳炎再発2年後、脳炎エピソードは認められなかった。

  • 当院における3年連続の重度心身障害児(者)の装具開発

    齋藤 佳乃, 服部 英治, 田中 勝治, 芦野 二郎, 稲田 浩, 松下 彰宏, 山元 康敏, 渡邉 早苗, 服部 妙香, 宮部 由利

    西宮市医師会医学雑誌   ( 27 )   30 - 34   2022年03月( ISSN:1341-2574

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    我々は2019年から3年間に渡り当院オリジナルの医療用装具を開発処方している。一般的な概念の矯正を目的とした固い装具ではなく,脱臼や四肢の変形の強い重度心身障害児(者)(以下重症児(者))の個々の身体状態に応じた柔軟で動的な敢えて緩い矯正を目的とした装具である。重症児(者)が快適に装着できることは勿論のこと介助者にとってもストレスなく脱着できる。今後も装具の開発を通して重症児(者)や御家族が真に望まれることに傾聴し,重症児(者)が少しでも快適に生活できるよう真摯に取り組んでいきたい。(著者抄録)

  • 重症心身障害児(者)の安静時と筋緊張亢進時のエネルギー消費量の比較

    竹本 潔, 服部 妙香, 田中 勝治, 誉田 貴子, 新宅 治夫

    脳と発達   54 ( 6 )   451 - 453   2022年( ISSN:00290831 ( eISSN:18847668

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    <p> 筋緊張の変動が大きい重症心身障害児(者)4例を対象に,安静時と筋緊張亢進時のエネルギー消費量を間接熱量計を用いて測定した.筋緊張亢進時は安静時の2.1~5.8倍のエネルギー消費量であった.筋緊張亢進によって著しくエネルギー消費量が増加する例があることが確認できた.筋緊張コントロールの重要性を再認識するとともに,個々の症例で筋緊張亢進の程度,頻度,持続時間を考慮した適切な栄養投与が必要である.</p>

    DOI: 10.11251/ojjscn.54.451

  • 医療型障害児入所施設の職員のアドバンス・ケア・プランニングに関する意識調査

    竹本 潔, 譽田 貴子, 服部 妙香, 田中 勝治, 新宅 治夫

    17 ( 4 )   153 - 157   2022年( eISSN:18805302

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    <p>【目的】医療型障害児入所施設の職員の終末期ケアに関する意識と施設の現状を明らかにする.【方法】医療型障害児入所施設の全職員466人を対象にACPに関する意識調査を行った.【結果】回収率77.0%,ACP(または人生会議)を知らないと回答した直接支援者は20.2%,間接支援者は50.9%であった.人生の最終段階における医療・ケアについて本人や家族等との話し合い経験者は27.1%であった.話し合いの内容は本人よりも家族の価値観や希望が多く,開始のタイミングは死が近づいた時が多かった.ACP導入については直接支援者の7割以上が希望し,事前準備として研修を希望する人が多かった.家族不在の場合の代理意思決定については多職種の医療・ケアチームで協議し,その結果を倫理委員会で承認を受けることに対して,大半の職員が賛成した.【結論】医療型障害児入所施設でのACP推進には職員への研修が必要である.</p>

    DOI: 10.2512/jspm.17.153

  • 医療型障害児入所施設の職員のアドバンス・ケア・プランニングに関する意識調査

    竹本 潔, 譽田 貴子, 服部 妙香, 田中 勝治, 新宅 治夫

    Palliative Care Research   17 ( 4 )   153 - 157   2022年

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    【目的】医療型障害児入所施設の職員の終末期ケアに関する意識と施設の現状を明らかにする.【方法】医療型障害児入所施設の全職員466人を対象にACPに関する意識調査を行った.【結果】回収率77.0%,ACP(または人生会議)を知らないと回答した直接支援者は20.2%,間接支援者は50.9%であった.人生の最終段階における医療・ケアについて本人や家族等との話し合い経験者は27.1%であった.話し合いの内容は本人よりも家族の価値観や希望が多く,開始のタイミングは死が近づいた時が多かった.ACP導入については直接支援者の7割以上が希望し,事前準備として研修を希望する人が多かった.家族不在の場合の代理意思決定については多職種の医療・ケアチームで協議し,その結果を倫理委員会で承認を受けることに対して,大半の職員が賛成した.【結論】医療型障害児入所施設でのACP推進には職員への研修が必要である.(著者抄録)

  • 遺伝子変異が同定されたてんかん患者家族への遺伝カウンセリングの一例

    馬場 遥香, 堀田 純子, 服部 妙香, 瀬戸 俊之

    大阪てんかん研究会雑誌   31 ( 1 )   15 - 20   2021年12月( ISSN:0918-9319

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    【はじめに】STXBP1は大田原症候群の原因遺伝子として2008年に才津らによって報告され、各種難治性てんかんの原因遺伝子として知られている。STXBP1に病的変異が同定された後、遺伝カウンセリングを行った例を報告する。【症例】12歳男児。日齢2から全身性強直発作が出現。脳波異常を認めず新生児てんかんとしてPBが開始され発作は消失した。10ヵ月時に睡眠中の強直発作で再発した。Hypsarrhythmiaやsuppression-burst patternは認められなかった。以後、多焦点性棘波、チアノーゼを伴う強直発作など難治化したが、抗てんかん薬の調整で強直発作は消失した。歩行可能だが重度知的障害と自閉症を合併し現在に至っている。11歳時に網羅的遺伝子解析でSTXBP1に病的変異(de novo)が同定された。新たにlevetiracetamを試みたところよく声が出るようになった。【遺伝カウンセリング】変異同定から約1年後、ご両親がSTXBP1変異のてんかんについて詳しく知りたいとの希望があり、臨床遺伝専門医へのコンサルテーションを経て来談された。遺伝カウンセラーによる経過や家族歴の確認、ご両親の思いの傾聴、専門医からSTXBP1変異の病態等説明を行った。再傾聴でご両親は「ほっとした」と語られ、「(両親の)どちらかから遺伝したのでは」、「出産時に医療ミスがあったのでは」と悩んでいたこと、児の成長への思い、児の家や学校での様子、現在の困り事について語られた。改めて疾患情報を得て、思いも語れたことに満足した様子であった。【考察】児の疾患と向き合う家族にとって、原因遺伝子が判明し疾患情報が得られることは救いとなることが少なくない。一方、本例のように主治医から遺伝子検査の結果説明を受けていても、時間を経て新たな疑問や不安が生じてくることがある。今回、遺伝カウンセリングがご両親の心の整理や不安解消に繋がったと考えられた。遺伝医学の進歩に伴い小児のてんかん症候群でも原因遺伝子の同定例が増えると見込まれ、遺伝カウンセリングの役割もさらに重要となると予想される。(著者抄録)

  • アドバンス・ケア・プランニングに関する施設職員の意識調査

    譽田 貴子, 竹本 潔, 稲田 浩, 山下 順子, 服部 妙香, 田中 勝治, 新宅 治夫

    日本重症心身障害学会誌   46 ( 3 )   427 - 430   2021年12月( ISSN:1343-1439

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    本研究の目的は、アドバンス・ケア・プランニング(以下、ACP)を導入する前に施設職員の意識を明らかにすることである。重症心身障害児(者)(以下、重症児(者))へ直接接する職員(医師、看護師、生活支援員、リハビリテーション療法士)を対象にACPに関するアンケート調査を実施した。その結果、ACPの認知度は7%と少なかったが、その内容を説明すると22%の職員が実践していると回答した。話し合いを開始する時期は、死が近づいたときが最も多く、話し合いの内容は本人の気がかりや意向、価値観よりも症状や治療の方が多かった。ACPを実践する上での課題は、話し合った内容を共有する方法や本人や家族への相談体制の充実で、施設職員への教育と研修も必要であった。重症児(者)は本人の意向確認が難しいため、できるだけ正確に意思を推定するには客観的な情報が重要になる。情報を記録に残して共有し、家族と医療ケアチームが早期からACPを開始する取り組みは重症児(者)の終末期医療やケアを担う施設の重要な役割である。(著者抄録)

  • 新生児マススクリーニングにおける高フェニルアラニン血症の病型分布とカットオフ値の検討

    新宅 治夫, 藤本 昭榮, 坂口 知子, 中野 紀子, 服部 妙香, 田中 勝治, 岡本 駿吾, 濱崎 考史

    日本マス・スクリーニング学会誌   31 ( 3 )   309 - 315   2021年02月( ISSN:0917-3803

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    はじめに:新生児マススクリーニング(NBS)は発症前に発見して治療を開始し発症を予防することが目的である。高フェニルアラニン血症にはフェニルアラニン水酸化酵素欠損症と補酵素のテトラヒドロビオプテリン(BH4)欠損症があるが、BH4欠損症はフェニルケトン尿症(PKU)と異なり神経症状の発現が早く重篤なため、診断が付き次第すぐに治療を始める必要がある。最近10年間のNBSで発見された高フェニルアラニン血症の病型分類とその分布を、さらにBH4欠損症については1977年以前の症例についても診断時の血中フェニルアラニン(Phe)値を調査しカットオフ値について検討した。方法:最近10年間のNBSで精密検査の対象となった216人の病型分布を調査し、BH4欠損症では1977年以後に生まれた34人とそれ以前に出生していた11人について診断時の血中Phe値について調査した。結果:NBS時の血中Phe値が明らかであったBH4欠損症は日本人32人と中国人2人で、血中Phe値の最小値はそれぞれ360μmol/L(6.0mg/dL)と204μmol/L(3.4mg/dL)であった。またNBS前に出生したBH4欠損症の血中Phe値の最小値は175μmol/L(2.9mg/dL)であった。考察:BH4欠損症をできるだけ見逃さないようにするためにはNBSのカットオフ値はこれまで通り120μmol/L(2mg/dL)が勧められる。(著者抄録)

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講演・口頭発表等

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