2024/07/12 更新

写真a

ハシヅメ ダイサク
橋爪 太作
HASHIZUME DAISAKU
担当
大学院現代システム科学研究科 現代システム科学専攻 准教授
現代システム科学域 環境社会システム学類
職名
准教授
所属
現代システム科学研究院

担当・職階

  • 大学院現代システム科学研究科 現代システム科学専攻 

    准教授  2024年04月 - 継続中

  • 現代システム科学域 環境社会システム学類 

    准教授  2024年04月 - 継続中

取得学位

  • 博士(学術) ( 東京大学 )

研究分野

  • 人文・社会 / 文化人類学、民俗学  / メラネシア人類学

研究キーワード

  • 熱帯雨林

  • 大地

  • メラネシア

  • マリリン・ストラザーン

  • イメージ

所属学協会

  • 現代文化人類学会

    2019年06月 - 継続中

  • 日本文化人類学会

    2019年05月 - 継続中

  • 日本オセアニア学会

    2015年04月 - 継続中

受賞歴

  • 第19回日本文化人類学会奨励賞

    2024年04月   日本文化人類学会   「起源の闇と不穏な未来のあいだ:現代ソロモン諸島マライタ島西ファタレカにおける社会変容の深層」『文化人類学』87(1)

職務経歴(学外)

  • 大阪公立大学

    2024年04月 - 継続中

  • 早稲田大学   大学院人間科学研究科   非常勤講師

    2023年04月 - 2024年03月

  • 明治大学   博士研究員

    2023年04月 - 2024年03月

  • 法政大学   市ヶ谷リベラルアーツセンター   非常勤講師

    2023年04月 - 2024年03月

  • 早稲田大学   人間科学学術院

    2022年10月 - 2023年03月

  • 明治学院大学   国際学部 国際学科   非常勤講師

    2022年09月 - 2023年03月

  • 法政大学   人間環境学部   非常勤講師

    2022年04月 - 2022年09月

  • 早稲田大学   人間科学学術院

    2020年04月 - 2022年09月

  • 国立民族学博物館   共同研究員

    2019年10月 - 2023年03月

  • 独立行政法人日本学術振興会   特別研究員(DC2)

    2017年04月 - 2019年03月

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論文

  • 開かれた民族誌映像制作のために

    藤田 周, 津田 啓仁, 橋爪 太作

    日本文化人類学会研究大会発表要旨集   2023 ( 0 )   D03   2023年

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    本発表は、フィールドで撮影された映像の間に非時系列的で直感的なつながりを発見する方法論である「映像的思考法」と、それにもとづくワークショップの意義と方法について論じるものである。それらの利点は、誰でも簡単に人類学的な映像を制作できるようになり、また人類学的思考を拡張する機会となる点にある。

    DOI: 10.14890/jasca.2023.0_d03

  • 土地と向き合う人々:現代メラネシア・マライタ島西ファタレカにおける社会と自然の民族誌 査読

    橋爪太作

    東京大学総合文化研究科国際社会科学科相関社会科学専攻博士論文   2022年07月

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    掲載種別:学位論文(博士)  

  • 起源の闇と不穏な未来のあいだ 査読

    橋爪 太作

    文化人類学   87 ( 1 )   005 - 025   2022年06月( ISSN:13490648

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    <p>1990年代以降のメラネシア人類学では、そこに存在するとされる西欧近代社会とは異なる社会性を描き出す、「新メラネシア民族誌」と呼ばれる議論が勃興してきた。これらの新たな議論は現地の実践を個人/社会といった実体ではなく、それらを横断する関係に着目して論じてきた。</p>
    <p>これに対し本論の論点はそもそも「関係」とはいかなるものであるのかというメタ的な問いにある。こうした関係概念そのものへの反省は、近年の人類学の理論的展開の中で「ポスト関係論」として論じられてきたが、本論ではこの問題を現地の人々の土地と系譜をめぐる再帰的な知識実践に見出す。具体的には、現地の人々にとってのアイデンティティの基盤であるクランが、実は当人たちがその起源となる社会関係を認識できないというパラドックスとともに立ち現れていることに注目する。そして、森林伐採事業に伴うクラン同士の争いを通じてこのパラドックスがどのようにして人々の意識に上り、既存の社会関係の認識を改変しているのかについて考察する。</p>

    DOI: 10.14890/jjcanth.87.1_005

  • フタバガキが倒れるとき 招待 査読

    橋爪 太作

    文化人類学研究   22 ( 0 )   9 - 33   2021年( ISSN:1346132X

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    <p> 過去100年間のメラネシア地域における文化・社会人類学は、西欧近代的な自然/文化概念の民族誌的批判から、熱帯の自然と社会が互いに互いを創造し合うメラネシア的な社会性のモデルを打ち出してきた。しかしそこで前提とされている熱帯の自然の能産性は、熱帯林の大規模開発や人口増加といった人新世的状況が進行する現代のメラネシアでは、必ずしも自明なものではなくなってきている。本論はソロモン諸島マライタ島北部西ファタレカ地域における森林伐採事業の進出と、それと並行する現地の人々と土地の力の新たな関わりを、自然・社会双方における「ギャップ・空白」の創出に着目して描くことを通じて、自己と他者が入り混じる現代メラネシアの自然‐人間関係を概念化し、さらにそこから人間化された地球という新たな自然と向き合う我々自身について省察することを試みる。</p><p> マライタ島の山間部に居住してきた西ファタレカの人々は、ギャップ創出によって更新される熱帯林の特性を焼畑農耕として模倣することで土地の成長力を引き出してきた。しかし伝統的な生業が森林の一部を利用するのに対し、森林伐採事業は1つのクランの土地のほとんどが伐採される。このギャップと森林の図地反転は、土地と数百年以上関わり続けてきた人々の中に、自らの将来の生活や未解決の過去の問題といった、現在の自己を断絶させるような「空白」を創出している。他方、我々にとっては生態系の劣化として見える、地面が抉られ岩盤が露出した伐採後の景観は、不動の大地こそ「生きている」ものと考え、その内部に秘められた力を予感する現地の人々にとっては別様に立ち現れている可能性がある。</p><p> 切り開かれ、予測不能なポテンシャルを露呈する新たな自然と向き合うメラネシアの人々は、不穏な未来の予感に怯える我々の同時代人である。こうした人々の経験を民族誌的に記述することを通じて、人新世に対しメラネシアから応答する道筋が開かれるであろう。</p>

    DOI: 10.32262/wsca.22.0_9

    CiNii Article

  • 土地と向き合う人々 査読

    橋爪 太作

    文化人類学   85 ( 2 )   206 - 225   2020年( ISSN:13490648

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

    <p> ソロモン諸島マライタ島北部西ファタレカ地域では、中国・東南アジアの経済発展を背景とした華人系森林伐採企業の進出が相次ぎ、開発対象となる土地では争いが頻発している。だがその裏では、森林伐採を契機として数〜十数世代前に離れた故地との紐帯を再構築し、そこから独自に新たな暮らしを拓こうという動きも巻き起こっている。</p>
    <p> しかし公的な土地制度の未整備や過去に試みられた在地の知識編纂事業の失敗により、両者の関係を一義に規定することは困難である。本論はこうした状況を背景に、土地について相異なる見解を持った人々がその知識の真理性をいかに確証しているのかについて検討する。</p>
    <p> 考察の鍵となるのは、人格、社会関係、そして自然を巻き込んだ運動の媒体である土地が、当事者にとってさえ「わからない」領域を残した存在であるということである。これは単なる不可知論ではなく、むしろ他者や土地それ自体が絶えず変化する状況において、それらと結びついた自己知識が動態的に構築されていくプロセスと、当事者にとって真理(ママナ)とされるものの事後的かつ一時的な確定を意味する。</p>
    <p> 本論の最終的なねらいは、メラネシアの土地-自己関係をめぐる従来の人類学的議論に共通して見られるある前提——「真正な」土地との関わりとそうでないもののア・プリオリな線引き——を批判的に再考し、一義性ではなく多義性、確実性ではなく不確定性を根底に据えた新たな真理観のもとにそれらを再構築する可能性を提示することにある。</p>

    DOI: 10.14890/jjcanth.85.2_206

    CiNii Article

  • 他者としての土地

    橋爪 太作

    日本文化人類学会研究大会発表要旨集   2020 ( 0 )   G19   2020年

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    本発表は現代ソロモン諸島マライタ島北部西ファタレカ地域における土地開発(木材伐採)と氏族集団の再編過程を主題として、集団的アイデンティティをめぐるポリティクスの新たな局面を考察するものである。とくに注目するのは、開発を通じた新たな集団や暮らしが生成する過程において、必ずしも社会・文化的な領域に留まらない、土地そのものに含まれると想像されるエイジェンシーが重要な役割を担っているという点である。

    DOI: 10.14890/jasca.2020.0_g19

    CiNii Article

  • 里見龍樹著 『「海に住まうこと」の民族誌――ソロモン諸島マライタ島北部における社会的動態と自然環境』

    橋爪 太作

    文化人類学   84 ( 2 )   205 - 208   2019年( ISSN:13490648

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書籍等出版物

  • 大地と星々のあいだで:生き延びるための人類学的思考

    橋爪太作( 担当: 単著)

    イースト・プレス  2024年05月  ( ISBN:9784781623023

  • モビリティと物質性の人類学

    橋爪太作( 担当: 共著 ,  範囲: 第7章 未知の故郷への帰還:ソロモン諸島マライタ島の道路建設にみるインフラストラクチャーの両義性)

    春風社  2024年03月  ( ISBN:9784861109126

MISC(その他記事)

  • 書評 奥野克巳著『これからの時代を生き抜くための文化人類学入門』

    橋爪太作

    週刊読書人   ( 3454 )   2022年08月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 書評 古谷嘉章著『人類学的観察のすすめ:物質・モノ・世界』

    橋爪太作

    週刊読書人   ( 3376 )   6 - 6   2021年02月

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    掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

講演・口頭発表等

  • 切り開かれた土地の上で:ソロモン諸島マライタ島北部における(ポスト)森林伐採から考えるローカル‐グローバルの接合

    日本オセアニア学会2023年度関東地区例会  2024年02月 

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 現代文化人類学会第25回シンポジウム「大地的なるもの」の人類学:人新世における「人間」と「自然」コメンテーター 招待

    橋爪太作

    現代文化人類学会第25回シンポジウム  2024年01月 

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    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  • 映像編集を通してフィールドワークを学ぼう:ソロモン諸島編 ゲスト講師

    藤田周, 橋爪太作

    東京外国語大学TUFSフィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)ワークショップ  2023年07月 

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    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  • 開かれた民族誌映像制作のために:映像的思考法ワークショップの方法と意義

    藤田周, 津田啓仁, 橋爪太作

    日本文化人類学会第57回研究大会  2023年06月 

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 『文化人類学』特集論文「孤独とつながり:ポスト関係論的音楽論にむけて」合評会コメンテーター 招待

    橋爪太作

    第92回神戸人類学研究会  2023年05月 

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    会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  • 太田光海氏講演会「変容する森と、創発としての真実:現代高地アマゾン熱帯雨林における身体知と絡まり合う自己」コメンテーター 招待

    橋爪太作

    太田光海氏講演会「変容する森と、創発としての真実:現代高地アマゾン熱帯雨林における身体知と絡まり合う自己」  2022年10月  東京大学東アジア藝文書院(EAA)

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    会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  • 木々が倒れるとき:メラネシア社会・文化人類学における植物のメタファーを現代ソロモン諸島の森林伐採現場から検討する 招待

    橋爪太作

    早稲田大学人間総合研究センター主催・第60回研究交流会  2022年04月 

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    会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  • 故地へ帰る道路:メラネシアから移動とインフラストラクチャーを考える

    橋爪太作

    国立民族学博物館共同研究(研究課題:モビリティと物質性の人類学、研究代表者:古川不可知) 研究会  2021年09月 

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    会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  • 佐本英規著『森の中のレコーディング・スタジオ』合評会コメンテーター 招待

    2021年文化人類学合同オンライン合宿  2021年08月 

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    会議種別:公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等  

  • オセアニア学会関東地区例会発表コメンテーター(浅井優一「外来王を巡るプラグマティクス: 現代フィジーにおける神話の語りと儀礼の秩序」/紺屋あかり「パラオにみることばの物象化と海の底の石」)

    橋爪太作, 里見龍樹

    2020年度オセアニア学会関東地区例会  2021年02月 

  • フタバガキが倒れるとき:現代メラネシアの森林伐採から考える人新世時代の自然 招待

    橋爪太作

    現代文化人類学会第22回シンポジウム  2021年01月 

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    会議種別:シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)  

  • 他者としての土地:ソロモン諸島マライタ島北部西ファタレカ地域における開発とアイデンティティの再編

    橋爪太作

    日本文化人類学会 第54回研究大会  2020年05月 

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 自己と土地のコスモポリティクス:ソロモン諸島マライタ島北部における木材伐採の事例から

    橋爪太作

    日本オセアニア学会2019年度関東地区例会  2020年01月 

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 南太平洋の「考古学者」たち:ソロモン諸島マライタ島における土地開発と自己知識の探求 国内会議

    橋爪太作

    筑波人類学ワークショップ  2019年07月 

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    会議種別:口頭発表(一般)  

  • 真理の実践としての土地争い:ソロモン諸島マライタ島北部西ファタレカ地域における商業的木材伐採の展開とアイデンティティの動態 国内会議

    橋爪太作

    早稲田文化人類学会第22回研究集会  2019年07月 

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    会議種別:口頭発表(一般)  

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Works(作品等)

担当授業科目

  • 調査設計法

    2024年度   週間授業   大学

  • 質的調査法

    2024年度   週間授業   大学

  • 環境社会システム学演習2

    2024年度   週間授業   大学

  • 異文化の理解

    2024年度   週間授業   大学

  • 環境人類学特論

    2024年度   週間授業   大学院

  • 人間科学特別研究1

    2024年度   集中講義   大学院

  • 現代システム科学特別演習1

    2024年度   集中講義   大学院

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学外での担当授業科目

  • 文化と共生

    2024年09月
    -
    継続中
    機関名:大阪公立大学現代システム科学域

  • 環境社会システム演習III

    2024年09月
    -
    継続中
    機関名:大阪公立大学現代システム科学域

  • 異文化の理解

    2024年04月
    -
    継続中
    機関名:大阪公立大学現代システム科学域

  • 環境社会システム演習II

    2024年04月
    -
    継続中
    機関名:大阪公立大学現代システム科学域

  • 環境人類学特論

    2024年04月
    -
    継続中
    機関名:大阪公立大学現代システム科学研究科

  • PBL演習

    2024年04月
    -
    継続中
    機関名:大阪公立大学現代システム科学域

  • 文化人類学L

    2023年09月
    -
    2024年03月
    機関名:法政大学

  • 文化人類学

    2023年04月
    -
    2024年03月
    機関名:法政大学

  • 文化人類学の理論と方法

    2023年04月
    -
    2024年03月
    機関名:早稲田大学大学院人間科学研究科

  • 歴史人類学特論

    2022年10月
    -
    2024年03月
    機関名:早稲田大学大学院人間科学研究科

  • 文化人類学

    2022年09月
    -
    2023年03月
    機関名:明治学院大学国際学部

  • 環境人類学I

    2022年04月
    -
    2022年09月
    機関名:法政大学人間環境学部

  • 明治学院大学国際学部「文化人類学」ゲスト講師

    2021年05月
    機関名:明治学院大学国際学部

  • 麻布学園麻布高校教養総合「文化人類学の叡智」ゲスト講師

    2021年04月

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その他

  • 『文化人類学』87巻2号表紙写真提供

    2022年10月

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    「私」が解き直されるとき:ソロモン諸島マライタ島の貝貨の手入れ