2022/09/22 更新

写真a

タニグチ テツロウ
谷口 徹郎
TANIGUCHI Tetsuro
担当
大学院工学研究科 都市系専攻 教授
工学部 建築学科
職名
教授
所属
工学研究院

担当・職階

  • 大学院工学研究科 都市系専攻 

    教授  2022年04月 - 継続中

  • 工学部 建築学科 

    教授  2022年04月 - 継続中

取得学位

  • 博士(工学) ( 大阪市立大学 )

  • 工学修士 ( 大阪市立大学 )

研究分野

  • 社会基盤(土木・建築・防災) / 建築構造、材料  / 建築構造・材料

研究キーワード

  • 風工学

研究歴

  • 構造物に作用する風力の組織的構造に関する研究

    風洞実験、ウェーブレット、複素POD解析  個人研究

    1900年04月 

所属学協会

  • 日本建築学会

      国内

  • 日本風工学会

      国内

  • 可視化情報学会

  • 日本免震構造協会

      国内

  • 日本鋼構造協会

      国内

受賞歴

  • 第29回可視化情報シンポジウム・グッドプレゼンテーション賞

    2001年08月  

職務経歴(学外)

  • コロラド州立大学   在外研究員

    1992年07月

  • 太陽工業株式会社   技術本部設計部   一般社員

    1986年04月 - 1990年09月

学歴

  • 大阪市立大学   工学研究科   建築学専攻   修士課程   卒業・修了

    - 1986年03月

  • 大阪市立大学   工学部   建築学科     卒業・修了

    - 1984年03月

論文

  • 振動する平板屋根の非定常風力および流れ場に関する研究 査読

    中村 良平, 谷口 徹郎

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 763 )   1153 - 1163   2019年09月( ISSN:1340-4202

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    振動する平板大屋根に作用する非定常空気力を三次元の強制加振実験により評価すると共に,主成分分析の一つである複素POD解析を用いて数値流体計算結果の妥当性を検証することで,現象を再現するための計算手法を提案している。また,この数値流体計算手法によって得られた平板周りの風圧場および風速場を複素POD解析を用いて分析し,変動場の組織的構造を抽出することで非定常空気力と流れ場の関係を明らかにした。
    本人の担当部分:複素POD解析を用いた数値流体計算結果の妥当性検証法,変動風圧場の組織的構造の抽出について指導を行うと共に,解析結果の解釈および変動風圧現象を考察を行った。

    DOI: 10.3130/aijs.84.1153

    CiNii Article

  • 平板屋根上の圧力場と流速場の相関性に関する検討 査読

    中村 良平, 谷口 徹郎

    第25回風工学シンポジウム論文集   235 - 240   2018年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    スタンド上部に設置された平板大屋根が風を受ける場合について,数値流体計算で同時に得られた屋根周りの流れと風圧の変動場から,主成分分析の一つである複素POD解析を用いて相関性をもつ風圧の組織的構造を抽出し,風下への渦の移流とそれに伴う屋根面の圧力変動,あるいは双子渦の揺らぎとそれに伴う屋根面左右逆対称の圧力変動を,それぞれ一つの組織的構造として抽出して示した。
    本人担当部分:複素POD解析の実施に関する指導,解析結果の解釈とそれに基づく変動風圧場の組織的構造に関する考察を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.25.0_235

    CiNii Article

  • 複素POD解析を用いた妥当性検証に基づく平板大屋根のLESによる風荷重評価 査読

    中村 良平, 谷口 徹郎

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 743 )   23 - 33   2018年01月( ISSN:1340-4202

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    スタンド上部の平板大屋根を対象として,測定点ごとの風圧係数の統計値の比較とともに,主成分分析の一つである複素POD解析により求めた風圧変動モードの一致度を数値流体計算の妥当性の指標として提案し,風洞実験において発生した屋根面隅角部の強い風圧を数値流体計算で精度良く再現するために必要な格子解像度,あるいは流入変動風における乱れの強さを定量的に示した。
    本人担当部分:複素POD解析を用いた数値流体計算結果の妥当性検証法を開発し,その実施についての指導,および複素POD解析による変動風圧場の組織的構造の抽出についての指導を行うと共に,複素POD解析結果の解釈とそれに基づく現象に関する考察を行った。

    DOI: 10.3130/aijs.83.23

    CiNii Article

  • POD解析を用いた風荷重の組み合わせに関する検討 査読

    染川 大輔, 飯田 有未, 谷口 徹郎

    風工学シンポジウム論文集   331 - 336   2016年12月

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    担当区分:最終著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    角柱建築物を対象として,風荷重の組合せについて検討を行い,時刻歴応答解析によって得られた風荷重の組合せ係数は,相関係数から求めたものより大きくなる場合があることを示した。また,変動風圧場について主成分分析の一つであるPOD解析を行い,変動風圧モードと振動モードとの相関が高くなる次数の規準座標のルートコヒーレンスを相関係数の代わりとして用いることにより,時刻歴応答解析から得られた組合せ係数に相当する値が得られることを示した。
    本人担当部分:POD解析による規準座標のルートコヒーレンスに基づく相関性評価法を開発し,その実施について指導を行うと共に,解析結果について解釈し,荷重の組合せ係数の提案に結びつけた。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.24.0_331

    CiNii Article

  • スタンド上部の片持ち屋根に作用する風荷重の実験およびLESによる検討 査読

    中村 良平, 谷口 徹郎

    第24回風工学シンポジウム論文集   235 - 240   2016年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著  

    観客席スタンド上部の片持ち屋根の風力特性を風洞実験およびLarge Eddy Simulation(LES)によって調べ,揚力が開口部高さの増加に伴って減少する傾向を明らかにした。また,主成分分析の一つである複素POD 解析によって,風洞実験で得られた風圧の組織的変動場をLESでも概ね再現できることを示す一方,強い局部負圧についてはLESによってやや過大評価される可能性があることを示した。
    本人担当部分:複素POD解析の実施に関する指導とともに,解析結果の解釈および実験結果と計算結果の一致度に関する考察を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.24.0_235

    CiNii Article

  • 低層住宅に設置される太陽電池モジュールの設計用風力係数に関する検討 査読

    高森 浩治, 中川 尚大, 山本 学, 奥田 泰雄, 谷口 徹郎, 中村 修

    日本建築学会 日本建築学会技術報告集   ( 47 )   67 - 70   2015年02月( ISSN:1341-9463

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    切妻屋根を有する一般的な低層住宅の屋根上に設置される太陽電池モジュールに作用する風力を風洞実験により計測し,屋根勾配が10°から40°の場合について,時間平均風力は比較的小さいが,瞬間的なピーク風力は大きくなることを考慮した正側および負側それぞれのピーク風力係数を提案した。また,モジュール下面と屋根面との隙間が実寸で100mmを超える場合には,負のピーク風力係数が大きくなる場合があり,設計風荷重の設定時に注意する必要があることを示した。
    本人担当部分:設計用ピーク風力係数の提案値に関する助言を行った。

    DOI: 10.3130/aijt.21.67

    CiNii Article

  • 自然風中における地上設置型太陽光アレイの風力特性 査読

    谷口 徹郎, 染川 大輔, 谷池 義人

    第23回風工学シンポジウム論文集   277 - 282   2014年12月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    風洞実験,あるいは数値流体計算に基づいて決められている太陽光アレイの設計風荷重について,実大模型を用いた野外実験により自然風の下での現象に基づく検証を行っている。風洞実験結果との比較により,瞬間速度圧に基づく風力係数が,概ね風洞実験結果から予想される風力係数の範囲内にあることを示した。また,強い風力が作用する場合の瞬間風圧場は,野外実験と風洞実験において概ね一致していたが,一方で風洞実験ではみられなかった高い方の端部を押し下げる方向で作用する風力などが野外実験では確認された。
    本人担当部分:論文全般(野外実験測定システムの開発,野外実験の実施,解析全般,考察全般)を担当した。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.23.0_277

    CiNii Article

  • 陸屋根に平行に設置された太陽電池パネルの風力係数 査読

    染川 大輔, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第23回風工学シンポジウム論文集   271 - 276   2014年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    建物形状およびパネルレイアウトをパラメータとした風洞実験結果に基づき,折板葺きの陸屋根に設置された太陽電池パネルおよび屋根面の設計風荷重について検討を行い,パネル表裏面および屋根面に作用する風力の相関性などに基づき,パネルの設計風荷重を示すと共に,屋根面自体の設計風荷重が太陽光パネルが設置されない場合よりも大きくなる可能性を示した。
    本人担当部分:屋根面と太陽光パネルのピーク風力係数の関係の整理方針および屋根面設計風荷重の提案に関する助言を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.23.0_271

    CiNii Article

  • Wind Loads Acting on PV Panels and Support Structures with Various Layouts 査読 国際共著

    Daisuke Somekawa, Tetsuro Taniguchi, Yoshihito Taniike

    Proceedings of the 8th Asia-Pacific Conference on Wind Engineering   235 - 242   2013年12月( ISBN:9789810780111

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    掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    地上に設置された太陽光発電パネルとその支持構造に作用する風力を,太陽光パネルの配置方法をパラメータとして風洞実験によって調べ,最北のパネルではIEC 61215で指定された値を超える風力が生じることを示した。一方,パネルの配置方法は,支持構造部の最大および最小風力にはほとんど影響を及ぼさないことから,支持構造の設計風荷重をアレイの配置に関係なく決定できることを示した。
    本人担当部分:実験結果に基づく設計風荷重の設定に関する助言を行った。

  • 地上設置型太陽電池アレイのパネルに作用する風荷重 査読

    染川 大輔, 小泉 達也, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第22回風工学シンポジウム論文集   157 - 160   2012年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    太陽電池パネル模型を直線状および階段状に設置したアレイについて風洞実験を行い,パネルに作用する風力について調べ,設計風荷重はJIS8955に示されている値を大きく上回ること,配置形状にはほとんど影響しないこととともに,パネル面積に伴う荷重の低減係数を荷重指針に示された建築物外装材に関する低減係数と比較して示した。
    本人担当部分:設計風荷重設定に関し,風圧分布の特徴を流れ場との関係から考察した。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.22.0.157.0

    CiNii Article

  • 台風通過に伴う建築物壁面に作用する変動風圧特性と壁外装材の疲労損傷評価 査読

    高森 浩治, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第22回風工学シンポジウム論文集   197 - 202   2012年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    設計風速に達する台風が通過した際の建築物壁面に作用する風圧の時系列を再現し,その変動風圧特性を示すとともに,壁外装材の疲労損傷評度を評価した結果,隅角部付近では中央部に比べて壁面に作用する風圧の変動振幅が大きく,大きなピーク値の発生頻度も高いことを示した。また,適切な耐風設計による耐風性能を有する壁外装材の場合,単独の台風の通過に伴う疲労によって損傷破壊する可能性は,季節風などによる高サイクル疲労による破壊の可能性と同様高くないことを示した。
    本人担当部分:疲労損傷度の評価に用いる修正マイナー則に関する助言を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.22.0.197.0

    CiNii Article

  • Pressure time series for the fatigue assessmenton a roofing system 査読 国際共著

    Koji TAKAMORI, Hiroaki NISHIMURA, Tetsuro TANIGUCHI, Yoshihito TANIIKE

    Proceedings of the 13th International Conference on Wind Engineering   ( 233 )   2011年07月

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    掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    最大風速が設計風速レベルの台風通過に伴う風速・風向変化を考慮して作成した屋根外装材に作用する風圧の時系列を用いて、台風進路と相対的な位置関係が異なるいくつかの建築物を対象として,外装材の疲労損傷を評価し,建築物の部位によって疲労損傷度が大きく異なることを示した。また,台風通過時における外装材の疲労損傷度には,比較的大きな荷重振幅をともなう変動風圧による寄与が非常に大きいことを明らかにした。
    本人担当部分:修正マイナー則を用いた疲労損傷度評価に関する助言を行うと共に,台風経路と疲労損傷度との関係について考察を行った。

  • 不連続な断面をもつ角柱に作用する風直角方向風力に関する実験的研究 査読

    西村 真, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第21回風工学シンポジウム論文集   369 - 374   2010年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    バルコニーなどにより断面形状が高さ方向に変化する角柱構造物の風応答を調べるため,節を設けた正方形断面角柱の空力応答特性を自由振動法による風洞実験によって調べ,節の影響によりカルマン渦の放出が抑制される場合があることを示した。また,風圧実験により模型周りの変動風圧場を主成分分析の一つである複素POD解析を用いて調べ,節の影響により側面圧力が低くなる時間が短くなること,あるいは剥離流の再付着が促進されるなどが原因でカルマン渦放出の周期性を弱めていることを明らかにした。
    本人担当部分:研究計画の立案,解析方法の開発および解析の実行,解析結果の解釈および考察とともに論文作成全般を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.21.0.369.0

    CiNii Article

  • 角柱周りの変動風圧特性に関する複素POD解析 査読

    谷口 徹郎, 谷池 義人, 中村 良平

    第21回風工学シンポジウム論文集   287 - 292   2010年12月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    正方形断面角柱周りの変動風圧特性を,主成分分析の一つである複素POD 解析による位相特性から考察し,境界層厚さが角柱高さの1/4 程度の気流の場合,カルマン渦放出に伴う変動風圧は側面下部から上方に伝播するのに対し,境界層が模型高さより厚い勾配流の場合には,側面圧力は淀み点高さ付近を基点として下方に伝播することを示した。また,それぞれの気流において,特徴の異なる対称な風圧変動モードの存在を示し,特に気流の乱れが小さい場合には,対称モードは揚力変動の変化に影響を及ぼしていることを明らかにした。
    本人担当部分:研究計画,風洞実験,解析法の開発および実施,論文作成全般を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.21.0.287.0

    CiNii Article

  • 種々の開口条件において全層型ダブルスキンに作用する風圧に関する研究 査読

    染川 大輔, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第21回風工学シンポジウム論文集   311 - 316   2010年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    全層型ダブルスキンファサードを対象に風洞実験を行い,キャビティ内のアウタースキンとインナースキンの風圧が開口部付近では異なるため,設計風荷重の設定には注意が必要であることを示した。特に開口部の開閉の組み合わせの影響が大きく,下部の開口を閉じた場合のアウタースキンとインナースキンの風荷重を足し合わせると,シングルスキンの2倍近い荷重になることを示した。
    本人担当部分:風圧測定孔の配置など実験計画に関する助言,実験結果からキャビティ内の流れおよび風圧分布に関する考察を行った。
    本人担当部分:風圧測定工

    DOI: 10.14887/kazekosymp.21.0.311.0

    CiNii Article

  • 外装材の疲労評価のための変動風圧時系列の生成 査読

    高森 浩治, 西村 宏昭, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    風工学シンポジウム論文集   417 - 422   2010年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    最大風速が設計風速レベルの台風通過に伴う風速・風向変化を考慮して作成した屋根外装材に作用する風圧の時系列を用いて疲労損傷を評価し,台風通過時における外装材の疲労損傷度は,台風の進路と建築物の向きとの関係によって大きく異なること,あるいはピーク風圧係数に基づく設計風荷重に対する外装材の終局強度が十分に大きい場合でも,繰り返し荷重による疲労破壊の可能性があることから,累積疲労損傷を適切に評価できる載荷実験法を開発する必要があることを示した。
    本人担当部分:疲労損傷度の計算に用いるGoodman法に関する助言を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.21.0.417.0

    CiNii Article

  • 集合住宅のバルコニー手摺りに作用する風圧力に関する実測 査読

    岡崎 充隆, 山内 豊英, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    日本建築学会 日本建築学会技術報告集   15 ( 31 )   673 - 678   2009年10月( ISSN:1341-9463

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    板状高層集合住宅の大型模型を用いたバルコニー手摺りに作用する風力に関する野外実験結果に基づき,基準風速の時系列から求めた風程が建物幅の5倍程度で,かつ風向が安定している場合に強いピーク風力が生じることを明らかにした。また,ピーク風力に対する最大瞬間速度圧の比が風洞実験で得られる平均風圧係数に概ね一致することから,バルコニー手摺りの設計風荷重をこの方法で算出することを提案した。
    本人担当部分:野外実験全般(模型・風速計等の設置,測定システムの開発),風程による評価法の指導,および最大瞬間速度圧を用いた自然風下の風圧に関する考察を行った。

    DOI: 10.3130/aijt.15.673

    CiNii Article

  • 屋根面に作用するピーク風圧係数の評価に関する考察:塔屋のある低層陸屋根の風圧係数 査読

    染川 大輔, 西村 宏昭, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第20回風工学シンポジウム論文集   415 - 420   2008年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    塔屋のある低層陸屋根建築物に対する風洞実験結果により,代表点の風圧時系列に時間軸上での移動平均をかけて評価する,所謂TVL法に基づく値を,受圧面積に応じて面積分した真の値との比較により,TVL法を適切に使用するための条件を示すと共に,その妥当性を検証している。また,塔屋周辺部分の外装材には建物隅角部付近同様の強い負圧が作用すると共に,通常の屋根面には作用しない強い正圧が作用することから,設計風荷重の設定時には注意が必要であることを示した。
    本人担当部分:面平均によるピーク風圧の評価法に関する助言を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.20.0.70.0

    CiNii Article

  • 野外実験による建築物バルコニー手摺のピーク風力係数 査読

    山内 豊英, 岡崎 充隆, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第20回風工学シンポジウム論文集   427 - 432   2008年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    超高層集合住宅の大型模型を用いた野外実験により,コーナー部のバルコニー手摺には非常に強い風力がコーナー部の出隅からバルコニー出幅の2倍程度までの範囲に作用することを明らかにした。また,自然風の下での現象に基づく設計風荷重の評価方法を検討し,接近流から求めたガストファクターと瞬間ピーク風力係数から設計風荷重を算定するための設計用ピーク風力係数の換算式を提案した。
    本人担当部分:野外実験全般(模型・風速計等の設置,測定システムの開発),および最大瞬間速度圧とピーク風力の関係に関する考察を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.20.0.72.0

    CiNii Article

  • 竜巻等突風災害に対する行政の災害対応能力向上に関する研究 査読

    池内 淳子, 植松 康, 奥田 泰雄, 西村 宏昭, 高橋 章弘, 萩原 一郎, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第20回風工学シンポジウム論文集   241 - 246   2008年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    竜巻等による突風災害は,被害状況としては台風災害に類似しており,災害発生形態は突発的で地震災害に類似している。一方で,災害原因の特定が遅れやすく,結果的に直後の災害対応が遅延する可能性の高い災害であるといえるため,建物のガラス等の飛散防止対策,飛来物対策等の考案と普及,施設や避難所の安全性の提示,気象庁発表の竜巻注意情報の有効活用,一般市民に対する竜巻等突風災害に関する情報の発信等が重要であることを示した。
    本人担当部分:突風災害対策における課題について助言を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.20.0.41.0

    CiNii Article

  • 内圧のオーバーシュートを考慮した外装材設計用風荷重 査読

    染川 大輔, 川口 彰久, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 628 )   867 - 873   2008年06月( ISSN:13404202

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著  

    建物の風上壁面が強風によって破損した場合,内部圧力は急速に増加する可能性がある。内圧の突然の増加は空力的オーバーシュートとして呼ばれ,他の外装材にさらなる損傷を引き起こす可能性があり,耐風設計上留意する必要がある。この論文では,壁の開口面積,建物の内部容積,入射風速,および開口部の圧力損失係数を用いた無次元パラメーターを定義し,各種建築物外装材の設計風荷重の算定方法を提案している。
    本人担当部分:野外実験全般(模型・風速計等の設置,測定システムの開発),開口面積・開口時間と内圧のオーバーシュート率の関係に関する考察を行った。

    DOI: 10.3130/aijs.73.867

    CiNii Article

  • Field experiment measuring the approaching flows and pressures on a 2.4 m cube 査読 国際共著

    Maruyama T., Taniguchi T., Okazaki M., Taniike Y.

    JOURNAL OF WIND ENGINEERING AND INDUSTRIAL AERODYNAMICS   96 ( 6-7 )   1084 - 1091   2008年06月( ISSN:0167-6105

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    開かれた土地に設置された一辺2.4mの大型立方体模型を用いた野外実験により,自然風の下での接近流と模型周りの風圧の相関性を調べ,立方体のある面に,ほぼ垂直に風があたる場合,風速の風方向成分の変動は風上壁面の変動風圧とは正の,屋根の風上部分の変動風圧とは負の強い相関があることを明らかにした。また,少なくとも模型辺長の0.9倍風上側の流速場は,模型の影響をおほとんど受けないことを明らかにした。
    本人担当部分:野外実験全般(模型・風速計等の設置,測定システムの開発)を担当した。

    DOI: 10.1016/j.jweia.2007.06.049

  • Probabilities of Exceedance of Wind Loads on Buildings with a Wall Opening 査読 国際共著

    Daisuke Somekawa, Akihisa Kawaguchi, Tetsuro Taniguchi, Yoshihito Taniike

    Proceedings of the twelfth international conference on wind engineering   1679 - 1686   2007年07月

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    掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    開口部をもつ陸屋根建築物を対象とした風洞実験結果に基づいて,屋根葺き材に作用する風圧力の確率分布の評価方法とともに,評価時間内の超過確率から屋根葺き材の設計風荷重を評価する方法を提案した。評価結果と指針値との比較から,開口部がない場合においても指針値に基づく風荷重を超える可能性があること,また,開口部の影響により屋根葺き材の設計風荷重をさらに大きくする必要があることを明らかにした。
    本人担当部分:超過確率と設計風荷重との関係に関する考察を行った。

  • 変動場の組織的構造評価のための複素POD解析 査読

    浅見理英, 谷口徹郎, 谷池義人

    第19回風工学シンポジウム論文集   395 - 400   2006年11月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    時空間で変動する構造物周りの変動風圧場の特性を調べる方法として,主成分分析の一つである複素POD解析がある。複素POD解析を用いて2次元の角柱周りの変動風圧場を解析し,風速が低い場合には風圧場全体が同位相で変動する現象が支配的であるのに対し,風速が高くなると模型の上下面において逆位相となる変動場が支配的となることを明らかにし,風速による変動場の変化の可能性を示した。
    本人担当部分:複素POD解析の有効性を示すことを目的として,角柱周りの変動風圧場に関する風洞実験を用いた研究を計画し,解析および考察など論文全体の構成・作成を行った。

  • 陸屋根に作用する風荷重の確率論的評価手法 査読

    染川 大輔, 川口 彰久, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第19回尾風工学シンポジウム論文集   349 - 354   2006年11月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    屋根面に作用する風力のばらつきを確率的に表す場合,ワイブル分布が用いられる場合が多いが,本論文ではより精度良く近似する方法を提案した。また,屋根面に作用する風力の超過確率より,建築物荷重指針に示された風力係数に基づく設計風荷重の超過確率が想定を超える場合があり,局部負圧の領域を広く取るとともに,風力係数の値を2割程度割り増す必要があることを示した。さらに,隅角部に近い壁面に開口が有る場合,屋根面の設計風荷重を2割から4割程度割り増す必要があることを示した。
    本人担当部分:超過確率と設計風荷重の関係に関する考察を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.19.0.349.0

    CiNii Article

  • 自然風中の風向の安定度指標と円柱構造物に作用する風力特性 査読

    池内 淳子, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第19回風工学シンポジウム論文集   367 - 372   2006年11月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    自然風の下での現象では,風洞実験と異なり風向変化について考慮する必要がある。本論文で提案した風向の安定度を示す指標により野外実験結果を評価したところ,一般に低風速時に大きくなる乱れの強さが,風向が安定している場合には,風速に因らず安定する傾向を示した。また,自然風中に設置した直径630mmの円柱構造物の抗力および揚力の風力も,風向が安定している場合に安定した値が得られることを示した。
    本人担当部分:野外実験における模型・風速計の設置および測定システムの開発と管理を行った。また,風向安定度を示す指標の開発に助言した。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.19.0.367.0

    CiNii Article

  • 建築物のバルコニー手摺に作用する風荷重 査読

    山内 豊英, 岡崎 充隆, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第19回風工学シンポジウム論文集   383 - 388   2006年11月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    バルコニーの配置形状が異なる3種類の高層集合住宅模型を用いた風洞実験により,バルコニー手摺りに作用する風力はコーナー部ではピーク風力係数が3程度と非常に大きいのに対し,コーナー部を除く場所ではピーク風力係数が1.0未満と非常に小さく,バルコニー手摺りの設計風荷重は建物のコーナー部付近で急激に上昇することを示した。また,バルコニー手摺りのピーク風力係数を建物の外壁面の風圧係数を用いて評価する方法を提案した。
    本人担当部分:実験計画の立案および設計風荷重用ピーク風力係数の評価方法について考察した。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.19.0.383.0

    CiNii Article

  • 変動場の組織的な構造を評価するための複素POD解析に関する研究 査読

    谷口 徹郎, 谷池 義人

    日本風工学会 日本風工学会論文集   31 ( 4 )   123 - 130   2006年10月( ISSN:1349-3507

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    構造物周りの流れ場,あるいは圧力場などの変動場の組織的な構造抽出のため,複素POD解析(Complex Proper Orthogonal Decomposition Analysis)を開発した。複素POD解析は,主成分分析の一つであるPOD解析を拡張したもので,変動時系列のAnalytic Signalを用いた共分散行列の固有値問題と解釈することができる。この方法により,従来のPOD解析では不可能であった移流現象を単一の主成分として抽出することに成功した。
    本人担当部分:論文全般を担当した。

    DOI: 10.5359/jwe.31.123

    CiNii Article

  • 流れと風圧の同時測定による立方体屋根面上流れの時空間構造と風圧特性の評価 査読

    伊藤 真二, 奥田 泰雄, 大橋 征幹, 喜々津 仁密, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 607 )   39 - 44   2006年09月( ISSN:1340-4202

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    立方体構造物上部の流れと屋根面風圧の特性を明らかにするため,乱れの強さが異なる2種類の気流を用いた風洞実験において,PIVシステムで流れ場を計測すると共に,屋根面の同時多点圧力測定を行い,屋根面風上側に形成される剥離泡は乱れの強さの増加に伴い風上側に小さくなること,また,それに伴い強い局部負圧の領域も風上側に狭くなることを明らかにした。
    本人担当部分:流れ場と風圧場との関係に関する考察に対する助言を行った。

    DOI: 10.3130/aijs.71.39_2

    CiNii Article

  • 2004年台風0416号・0418号による大型放射光施設(SPring-8)の屋根被害 査読

    池内 淳子, 西村 宏昭, 奥田 泰雄, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    日本風工学会 日本風工学会論文集   ( 107 )   75 - 81   2006年04月( ISSN:1349-3507

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    2004年8月30日の台風16号および9月7日の台風18号によるSPring-8の屋根の強風被害について,現地調査および被害写真からの情報に基づき、風上側端部の固定ボルトの破断,金属屋根葺き材の変形状態,および変形後の風荷重の推定値に基づき,破断時のボルトの耐力を推定し,その耐力は基準値の6%程度しかなかったという結果を得た。なお,後日,ボルトが金属屋根の熱収縮に伴う疲労によりボルト断面の大部分が損傷していたことが確認された。
    本人担当部分:現地視察に基づき,研究計画を立案し,ボルト強度の推定方法を提案した。

    DOI: 10.5359/jwe.31.75

    CiNii Article

  • 乱流境界層中の立方体建物屋根面上の剥離せん断層と屋根面変動風圧の特性 査読

    伊藤 真二, 奥田 泰雄, 大橋 征幹, 喜々津 仁密, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 599 )   17 - 22   2006年01月( ISSN:1340-4202

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    立方体模型屋根面上の剥離せん断層と風圧との関係をPIVを用いた風洞実験によって調べ,接近流速が増加すると瞬間剥離せん断層の渦度が強くなると共に,剥離せん断層の接近により風上側屋根面に強い負圧が生じること,速度が減少する場合には剥離せん断層の再付着点が不明確になり屋根面の局部負圧が弱まること,流れの分岐点として定義した瞬間再付着点では圧力勾配が最大となることなどを明らかにした。
    本人担当部分:流れ場と圧力場との相関性に関する考察に対し助言を行った。

    DOI: 10.3130/aijs.71.17_1

    CiNii Article

  • Wavelet変換を用いた空力振動エネルギーの評価 査読

    谷口 徹郎, 谷池 義人

    第18回風工学シンポジウム論文集   383 - 388   2004年12月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    耐風設計・耐震設計で重要となる構造物の振動特性を調べるため,一般に用いられるフーリエ解析は定常確率過程に基づく統計的方法によるものであり,非定常現象には適さない。そこで,ウェーブレット解析を用いて,外力の仕事,振動エネルギーの増分,および構造エネルギーの散逸を一般化風力と応答からを評価する手法を提案した。この手法を大型角柱弾性模型を用いた野外実験結果に適用し,風力の仕事と振動エネルギーの関係を示した。
    本人担当部分:論文全般

    DOI: 10.14887/kazekosymp.18.0.000034.0

    CiNii Article

  • 高層建物の風方向振動時の空力減衰評価:~実測結果のウェーブレット解析~ 査読

    浅見 理英, 谷口 徹郎, 谷池 義人

    第18回風工学シンポジウム論文集   377 - 382   2004年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    高層建築物の合理的な耐風設計に必要な非定常風力の正確な推定のためには,風力と応答との位相差を評価する必要があり,このような場合に有効な複素型のウェーブレットを用いたウェーブレット解析により空力減衰力および付加質量を評価する方法を開発した。この方法により野外に設置したアスペクト比5の正方形断面角柱に作用する風方向の空力減衰力が振動振幅および構造減衰との密接な関係により,この評価方法の妥当性を示した。
    本人担当部分:野外実験全般,複素型ウェーブレットを用いた非定常空気力評価法の開発とともに論文作成を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.18.0.000073.0

    CiNii Article

  • 自然風中における非定常な風向の解析方法について 査読

    池内 淳子, 谷口 徹郎, 丸山 敬, 谷池 義人

    第18回風工学シンポジウム論文集   193 - 198   2004年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    自然風の下での現象には,風向変化が大きく影響する。本論文では、風向の極大・極小値を抽出し,さらに極大値の集合から極大値を,極小値から極小値を順次抽出することにより,小規模から大規模の渦それぞれに対応する風向変化区間を効率的に抽出する方法を開発した。また,風向変化区間内の風向差が増加すると乱れの強さも増加する傾向を、自然風の風速と風向の特徴的な関係として示した。
    本人担当部分:野外実測(模型・風速計の設置,測定システムの開発・管理)全般,および風向変化区間の解釈に関する助言を行った。

    DOI: 10.14887/kazekosymp.18.0.000047.0

    CiNii Article

  • Estimation Technique of Vibration Characteristic by Wavelet Transform 査読

    Tetsuro Taniguchi,Yoshihito Taniike

    Proceedings of International Symposium on Network and Center-Based Research   205 - 210   2004年07月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    風や地震などの動的荷重に対する構造物の応答評価に,従来のフーリエ解析に代えて,非定常な現象を直接扱うことができるウェーブレット解析を用いた評価方法を開発し,この手法により自然風の下での正方形断面弾性模型の風応答と減衰特性の関係を示した。また,地震に対する弾性応答解析結果に適用し,地動加速度による仕事と地震応答エネルギーとの関係を示すと共に、両者の位相差による偏りを考慮した応答スペクトルの補正方法を提案した。
    本人担当部分:論文全般

  • 接地境界層中に置かれた2.4m立方体周りの気流・風圧性状 査読

    丸山敬, 谷口徹郎, 岡﨑充隆, 谷池義人

    日本風工学会 日本風工学会論文集   ( 99 )   227 - 240   2004年04月

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    建築物周りの流れ場および風圧場の研究には,一般に風洞実験や数値シミュレーションが用いられるが,それらの方法の妥当性を確認するため,自然風の下での現象による検証が必要である。本研究は大型立方体模型および15台の風速計を用いた野外実験により,3次元の変動風速の空間相関性を用いて得られた自然風の乱流構造を調べ,主流方向に対して鉛直および水平方向の相関性の減少が早いこと、上空ほど乱れの流化速度が大きいなどの特徴を明らかにした。
    本人担当部分:野外実験全般(模型・風速計等の設置,測定システムの開発)を担当した。

  • 瞬間的な風向変化により外装材に作用する風圧性状 査読

    池内淳子, 谷池義人, 谷口徹郎

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 563 )   61 - 66   2003年01月

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    掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    自然風の大きな特徴としてあげられる急激な風向変化に伴う風圧性状を調べるため,風洞実験において模型を回転させた場合の変動風圧を主成分分析の一つであるPOD解析などを用いて調べ,屋根面上に安定した円錐渦が存在する場合,風向変化によりその渦が風下方向に引き伸ばされることによって局所的な負圧が強くなる現象があること,流れ場が崩壊しやすい場合には風圧の風向追随性が良くなる可能性があることなどを示した。
    本人担当部分:POD解析の実施および解析結果の解釈と現象に関する考察への助言を行った。

  • 風荷重算定における室内圧の予測 査読

    岡﨑充隆, 谷口徹郎, 谷池義人

    第17回風工学シンポジウム論文集   511 - 516   2002年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    高層集合住宅の大型模型を用いた野外実験により,模型に設けた住戸モデル内の圧力を計測し,建築物外装材の設計風荷重を評価する場合に用いる内圧変動の標準偏差は,外圧の共分散係数を用いて評価できることを示した。また,内圧変動の影響を強く受ける妻側住戸の外装材の設計風荷重は,内圧変動の標準偏差にピークファクターを3.0として内圧の効果を見積もる必要があることを示した。
    本人担当部分:野外実験(模型・風速計の設置,測定システムの開発・管理)全般,および野外実験結果から設計風荷重評価法に関する助言を行った。

  • 立方体周りに形成される様々な渦と変動風圧について 査読

    池内淳子, 谷口徹郎, 谷池義人

    第17回風工学シンポジウム論文集   273 - 278   2002年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    立方体周りに形成される渦を可視化風洞実験により調べ,カルマン渦,あるいは風上上部端から風向方向にのびる自由渦の存在を確認すると共に,風圧測定実験により,風圧の相関関係について調べ,半門型の渦がカルマン渦として放出されていること,あるいはこの半門型の渦の壁面成分と屋根面成分の差として自由渦が存在している可能性を示した。
    本人担当部分:可視化風洞実験法の開発,および模型周りの渦と風圧との関係に関する考察を行った。

  • Wind Pressures and Vortices on a Cubic Building in Natural Winds 査読 国際共著

    Yoshihito Taniike, Tetsuro Taniguchi, Junko Ikeuchi

    Proceedings of the Fifth Asia-Pacific Conference on Wind Engineering   525 - 528   2001年10月

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    掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    自然風の下で立方体建物に作用する風圧特性を調べ,風洞実験によるものより強い局部風圧が発生することを示した。また,変動風圧に関する主成分分析の一つであるPOD解析結果に基づき,この強い局部風圧が風向変化とそれに伴う渦の挙動により発生することを明らかにした。
    本人担当部分:野外実験(模型・風速計の設置,測定システムの開発・管理)全般とともに,POD解析の実施と解析結果の解釈から流れ場と風圧場の関係に関する考察を行った。

  • 角柱に作用する非定常風力に関する実測および風洞実験 査読

    谷口徹郎,谷池義人

    第16回風工学シンポジウム論文集   297 - 302   2000年11月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    アスペクト比5の大規模角柱弾性模型を野外に設置して行った野外実験,およびこれと相似な形状の模型を用いた風洞実験により得られた一般化風力と一般化変位を用いて,ウェーブレット解析により非定常空気力を空力減衰力および付加質量として評価した。評価された非定常空気力と模型の変位振幅との関係を調べ,空力負減衰力が作用する場合,変位振幅が増大する,あるいは変位振幅の増加時には,付加質量の増加を伴うこと等の関係を明らかにした。
    本人担当部分:論文全般

  • 中間供試体を用いた室内圧に関する実測 査読

    岡﨑充隆, 谷池義人, 谷口徹郎, 原田潤一

    第16回風工学シンポジウム論文集   315 - 320   2000年11月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    窓ガラスやカーテンウォール等の外装材には,外圧とともに室内圧が作用するため,外装材用の設計風荷重を評価する場合,外圧とともに室内圧の変動特性を正しく見積もる必要がある。しかし,小さなスケールの模型を用いた風洞実験では空気の粘性の影響が大きく,小さな開口部等の影響が無視できない室内圧を評価することは極めて困難である。そこで,大規模模型を用いた野外実験を行い,外圧と室内圧の関係,あるいは住戸位置による室内圧の平均および変動特性の違いについて示した。
    本人担当部分:野外実験(模型・風速計の設置,測定システムの開発・管理)全般,および自然風下での室内圧の平均・変動特性に関する考察にたいする助言を行った。

  • 自然風中における立方体建物に作用する風圧特性 査読

    谷池義人, 谷口徹郎, 武平俊秀, 奥田上総

    第16回風工学シンポジウム論文集   321 - 326   2000年11月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:単著   国際・国内誌:国内誌  

    自然風の下で立方体建物に作用する風圧の平均および変動特性を調べるために,大規模模型を用いた野外実験を行った。得られた変動風圧を主成分分析の一つである固有直交関数展開(POD解析)により調べ,その結果,屋根面の対角線方向から風を受ける場合,屋根面上には一対の円錐渦が形成されること,あるいは,よどみ点が存在する壁面側に形成される円錐渦は他方のものに比較して強く,その結果,この部分に作用する負圧も強くなることを示した。
    本人担当部分:野外実験(模型・風速計の設置,測定システムの開発・管理)全般,およびPOD解析を担当した。

  • 連立する高層建築物の風応答に関する研究 査読

    高森浩治, 西村宏昭, 谷池義人, 岡﨑充隆, 谷口徹郎

    第16回風工学シンポジウム論文集   447 - 452   2000年11月

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    担当区分:最終著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    連立する高層建物の風応答について調べるために行った風洞実験により得られた変動風力を用いて,フーリエ解析を用いたスペクトルモーダル法により,建物の最大応答を評価した。得られた解析結果を単体の場合の解析結果との比であるバフェッティングファクターとして求め,連立建物の相対的な位置関係,あるいは接近流によるバフェッティングファクターの変化について,接近流の乱れが大きくなるとバフェッティングファクターが小さくなることなどを明らかにした。
    本人担当部分:接近流の乱れの強さとバフェッティングファクターの関係に関する考察に対する助言を行った。

  • Wavelet study of unsteady aerodynamic forces on a tall building 査読 国際共著

    Tetsuro Taniguchi,Yoshihito Taniike

    Proceedings of the tenth international conference on wind engineering   707 - 712   1999年06月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    大規模角柱弾性模型を用いて行った実測について,複素型のウェーブレットを用いたウェーブレット解析により非定常空気力を評価方法を示した。空力減衰力と変位の振幅の関係を相互相関係数により調べ,空力減衰力が負になると変位振幅が増加することを明確に示し,この方法の有効性を示した。
    本人担当部分:論文全般

  • Switching phenomenon of conical vortices on various flat roofs 査読

    Yoshihito Taniike, Tetsuro Taniguchi

    Proceedings of the tenth international conference on wind engineering   1203 - 1208   1999年06月

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    掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)   共著区分:共著   国際・国内誌:国際誌  

    陸屋根面上の変動風圧を,屋根勾配をパラメータとして風圧測定実験により調べた。変動風圧に関するPOD解析結果と可視化実験結果から,接近流の違いによる変動風圧特性および円錐渦の性状の変化について示した。
    本人担当部分:可視化風洞実験法の開発と実験の実施,およびPOD解析の実施と解析結果の解釈に基づく屋根上の円錐渦の挙動に関する考察を行った。

  • 種々の陸屋根面上に形成される円錐渦のスイッチング現象解析 査読

    谷池義人,谷口徹郎,両角達郎

    第15回風工学シンポジウム論文集   305 - 310   1998年12月

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    掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    陸屋根面上の変動風圧特性には屋根面上に形成される円錐渦が強い影響を及ぼす。この円錐渦と変動風圧の関係について調べるため,屋根勾配をパラメータとした可視化風洞実験および風圧測定実験を行った。主成分分析の一つであるPOD解析により,風圧測定実験結果から変動風圧の組織的構造を抽出し,可視化風洞実験結果と合わせて考察することにより,円錐渦が片側にしか存在せず,その位置を時々刻々変化させるスイッチング現象と模型に作用する風圧の変動特性との関係を明らかにした。
    本人担当部分:可視化風洞実験全般およびPOD解析全般を担当した。

  • ウェーブレット変換を用いた非定常空気力の評価法 査読

    谷口徹郎,谷池義人

    第15回風工学シンポジウム論文集   239 - 244   1998年12月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    振動する建物に作用する風力を評価する場合、空力減衰力や付加質量等の非定常空気力を正確に評価することが重要となる。非定常空気力は,従来のフーリエ解析を用いた方法では平均値としての評価しか行えなかった。これらの非定常空気力をウェーブレット解析により,瞬間値として評価する方法を開発した。この方法により,風洞流中の角柱弾性模型に作用する非定常空気力について調べ,特に空力負減衰力が作用すると変位振幅が増大するなど,非定常空気力と応答との関係を明らかにした。
    本人担当部分:論文全般

  • 負担面積と時間遅れを考慮したドーム屋根面圧に関するPOD解析 査読

    谷口徹郎,谷池義人

    第14回風工学シンポジウム論文集   323 - 328   1996年12月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    構造物に作用する風圧の組織的な構造を評価する場合に有効な主成分分析の一つである固有直交関数展開(Proper Orthogonal Decomposition)について,各風圧測定点の負担面積が異なる場合の解析方法を提案した。また,風圧の移流現象を評価する場合に有効と考えられる時間遅れを考慮した解析方法についても提案し,ドーム屋根面の変動風圧に関する風洞実験結果について調べた結果,移流に伴う変動成分を従来の方法より効率的に抽出できることを示した。
    本人担当部分:論文全般

  • 陸屋根面上の円錐渦に関する可視化風洞実験 査読

    谷口徹郎,谷池義人

    日本建築学会 日本建築学会構造系論文集   ( 488 )   31 - 37   1996年10月

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    担当区分:筆頭著者   掲載種別:研究論文(学術雑誌)   共著区分:共著   国際・国内誌:国内誌  

    陸屋根構造物に対して屋根面の対角線方向に風が当たる場合,風上側隅角部付近から風下側へのびる屋根面上の円錐渦により,風上側隅角部付近に強い負圧が作用するため,外装材の耐風性能を評価する場合,あるいは設計風荷重を設定する際には留意する必要がある。この円錐渦の変動特性を調べるために行った立方体模型を用いた可視化風洞実験について,模型内部を煙溜として用いる可視化実験法を提案するとともに,円錐渦はどちらか一方にしか存在せず,その位置を時折変化させるスイッチング現象が起こることを明らかにした。
    本人担当部分:論文全般

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講演・口頭発表等

  • 建築物外装材の耐風設計法に関する一考察 国内会議

    -

    2013年度 日本建築学会大会  2013年09月 

科研費

  • 風応答に伴う風力に関する非定常解析法の開発

    基盤研究(C)(一般)  2017年04月

  • 自然風の急激な風向変化に伴う建物壁面の瞬間風圧とその発生機構

    基盤研究(A)(2)  2003年04月

  • 低層建物に加わる非定常空気力の解明と耐風設計用風荷重の予測手法に関する研究

    基盤研究(B)(2)  2002年04月

  • 海上都市に建つ巨大建築物の烈風時の非定常風力~自然風観測による評価

    基盤研究(A)(1)  1998年04月

  • 烈風時に大屋根建物に作用する鉛直方向の非定常風力

    一般研究(B)(2)  1996年04月

  • ケーブル構造物の振動性状に及ぼす乱れのスケールの影響に関する実験的研究

    奨励研究(A)  1993年04月

  • ケーブル構造物の固有振動性状と風力の相互関係に関する実験的研究

    奨励研究(A)  1992年04月

  • ケーブル構造物の風による振動性状に関する実験的研究

    奨励研究(A)  1991年04月

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担当授業科目

  • 特別演習(風工学)

    2019年度     大学院

  • 風工学特論

    2019年度     大学院

  • 耐風工学

    2019年度     大学

  • 振動工学

    2019年度     大学

  • 建築防災・防火論

    2019年度     大学

  • 特別演習(建築構造実験)

    2019年度     大学院

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社会貢献活動

  • 「高層建築物における空力不安定振動の発生に関係する非定常空気力の形成過程および伝播機構に関する研究」研究指導

    役割:助言・指導

    日本建築総合試験所  2017年04月 - 継続中

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    対象: 研究者

    種別:研究指導

    参加者数:2(人)

  • 「建築物の風応答・風荷重評価とCFDの適用ガイド」講習会

    役割:講師

    2017年02月

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    対象: 研究者, 企業

    種別:講演会

    参加者数:80(人)

  • 「建築物荷重指針」改定講習会

    役割:講師

    2015年02月 - 2015年03月

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    対象: 研究者, 企業

    参加者数:300(人)

  • 「実務者のための建築物外装材耐風設計マニュアル」講習会

    役割:講師

    2013年03月

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    対象: 研究者, 企業

    種別:講演会

    参加者数:300(人)

    「実務者のための建築物外装材耐風設計マニュアル」出版に伴う講習会における講師

  • 建築物外装材の耐風設計と耐風性能評価に関するシンポジウム

    役割:司会

    2008年11月

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    種別:セミナー・ワークショップ

    参加者数:150(人)

その他

  • 職務経歴

    2015年04月 - 2016年03月

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    大阪市立大学 大学院工学研究院 准教授

  • 職務経歴

    2007年04月 - 2015年03月

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    大阪市立大学 大学院工学研究科 准教授

  • 職務経歴

    2005年10月 - 2007年03月

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    大阪市立大学 大学院工学研究科 助教授

  • 職務経歴

    2001年10月 - 2005年09月

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    大阪市立大学 大学院工学研究科 講師

  • 職務経歴

    2001年04月 - 2001年09月

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    大阪市立大学 大学院工学研究科 助手

  • 職務経歴

    1990年10月 - 2001年03月

      詳細を見る

    大阪市立大学 工学部 助手

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